各感染症の出席停止期間
子どもが手足口病やりんご病、溶連菌性咽頭炎にかかったら、いつから登園・登校させていいですか。
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女性/30代
2022/01/28
学校保健安全法の定める学校において予防すべき感染症のことを学校感染症といいます。
これにより、はしかや水ぼうそう、おたふくかぜなどは出席停止期間の基準が定められています。
手足口病やりんご病、溶連菌性咽頭炎などについては、基準がなく、医師によって異なることがあります。しかし多くの小児科医は文部科学省の基準にしたがって、次のように考えています。
【出席停止の考え方】
子どもが伝染病にかかったときは、健康回復を第一の目的として休ませますが、感染力が強い病気の場合は、その子の出席を停止することによって、集団の場でこれ以上病気が広がらないようにすることも大きな目的です。
しかし、予防方法がある、感染力が弱い、感染しても大きな健康被害がないと考えられる場合には、いたずらに出席を停止しないで、楽しい園生活ができるように考慮することが大切です。
●手足口病の場合 熱のあるあいだや口内炎がひどいときは休ませましよう。熱が下がって元気になったら行ってもかまいません。便や尿には2~4週間ウイルスが排せつされますが、感染力は弱いので登園はさしつかえありません。
●リんご病(伝染性紅班)の場合、頬が赤くなって診断がついたときにはもううつりませんので、出席停止の必要はなく、元気であれば行ってもかまいません。ウイルスの排せつ期間(感染力のある期間)は、発疹が出る1~2週間前の数日間といわれています。
●溶連菌性咽頭炎の場合、診断がついてきちんと抗菌薬治療が行われれば、ほとんどの場合24時間以内に感染力がなくなります。治療を始めてから24時間以上たって、熱もなく元気であれば、主治医の許可を得て登園してもかまいません。
ただし、症状や治療経過によって判断が異なりますので、必ず主治医に確認しましょう。また、園や学校で登園・登校の基準を設けていることもあるため、問い合わせてみましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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