コレステロールのLH比とは?
コレステロールの「LH比」とはどういう数値ですか?
男性/40代
2022/01/30
LH比とは、血液中に含まれているLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)の値を比較した数値です。
LH比を計算することで、血管の状態や動脈硬化の危険性を知る手がかりになります。
LH比は次の計算式で求めることができます。
LH比=LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値
LH比が1.5未満なら血管内はきれいな状態、2.0以上2.5未満は動脈硬化が疑われる状態、2.5以上は血栓ができている可能性があり、心筋梗塞のリスクが高い状態と考えられます。
近年、LDLコレステロールの数値だけでなく、LH比が重視されるようになってきました。
LDLコレステロール値が基準値内でも、動脈硬化性疾患を発症する人もいれば、逆に基準値を超えていても動脈硬化がまったくないという人もいます。そうした人たちを調べたところ、HDLコレステロール値に違いがありました。
実際、心筋梗塞で病院に搬送された人の4~5割が、LDLコレステロールは基準値内の120㎎/dL未満で、HDLコレステロール値は基準値内ですが40~50㎎/dLと低めであることが報告されています。
こうしたことから、LDLコレステロールやHDLコレステロールそれぞれの数値だけでは、動脈硬化ハイリスク群を見逃してしまう可能性があり、それを防止するためにLH比が注目されているのです。
コントロールの目安としては、「他に病気がない場合には2.0以下」、「高血圧や糖尿病がある場合、あるいは心筋梗塞などの前歴がある場合には1.5以下」にすることが望ましいとする病院が増えています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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