2つのワクチンの同時接種で抗体はできる?
Hibワクチンと、小児用肺炎球菌ワクチンを同時に接種しました。両方とも抗体ができるのでしょうか。
男性/40代
2022/01/28
日本国内においては、2種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができるとされています。
複数のワクチンを接種しても、その効果が落ちたりすることはありません。どちらのワクチンに対しても予防接種効果は期待できます。また、副作用の割合が増えるということもありません。
日本小児科学会は2011年1月19日、1人の子どもに複数の種類のワクチンを同じ機会に接種する「同時接種」を推奨する見解を発表しました。
ワクチンの同時接種について、現在わかっていることは次の通りです。
1)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。
2)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
3)同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。
同時接種の利点として、以下のことがあげられています。
1) 各ワクチンの接種率が向上する。
2) 子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
3) 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
4) 医療者の時間的負担が軽減する。
日本小児科学会はこうした理由から、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考えると見解を述べています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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