新型コロナ感染での高齢者の重症化リスク
新型コロナ感染における高齢者の重症化リスクを教えてください。
女性/40代
2021/12/21
新型コロナウイルス感染症と診断された人で、重症化する人、死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向にあります。
高齢者は生体防御力が低下しており、新型コロナウイルス感染症においても重症化するリスクが高いと考えられています。
2020年6月以降に診断された人では、重症化する人の割合が約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、死亡する人の割合が約1.0%(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)との報告があります。
高齢者は症状や徴候が出にくいという特徴があります。症状が出ないまま体内でウイルスが増殖し、気付いたときには重症化していることもあるため注意が必要です。例えば、肺炎の一般的な症状といわれる高熱、せき、白血球増加も、高齢者の場合50~60%しかみられないといわれています。
高齢者は発熱やせきなどの比較的軽い症状でも、早めにかかりつけ医や受診相談センターに相談しましょう。
また、新型コロナウイルス感染症から自身を守るための感染予防として、人との接触を控えるために家に閉じこもりがちになりますが、高齢者にとっては「動かないこと」による健康への影響も合わせて危惧されます。家の中に閉じこもってばかりいると、食欲が落ちて低栄養になり、筋力が衰えていきます。さらに生活動作が鈍くなり、外出も難しくなってきます。「動かないこと」により、フレイル(虚弱)が進み、心身や脳の機能が低下していきます。
免疫力を低下させないためにしっかり栄養をとることや口腔内の健康を保つこと、3食を栄養バランスよく食べ、規則正しい生活を心がけること、孤独を防ぎ、人との交流や助け合いを大切にし、フレイルを予防しましょう。
※2022年1月31日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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