高血圧患者の食塩摂取量の目標は?

2021/12/21
高血圧を指摘されています。1日の食塩摂取量の目標は何gにするとよいのでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
食塩(塩化ナトリウム)のとり過ぎは、血液中のナトリウム量を増やし、血管内へ水分を引き込みます。その結果、循環する血液の量が増え、血圧の上昇につながります。高血圧の人は食塩摂取を1日5g程度に減らせば、血圧が5~6mmHg下がるといわれています。
WHOでは、成人の食塩摂取量について1日5g未満を目標にしています。その背景には、25歳以上の3人に1人が高血圧と推計されており、全世界で増加していることがあります。一方、日本人の食塩摂取量ははるかに多く、1日平均約10gです。「日本人の食事摂取基準2020年版」では、18~64歳の健康な人の1日の塩分摂取量として、男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧患者では6g未満を目標量としています。
参考までに、カップ麺に含まれる塩分量は5g前後/個。1個でほぼ1日の目標塩分量をとってしまうことになります。カップ麺を食べる際にはスープを残すなど、塩分を減らす工夫をしましょう。加工食品では食塩相当量の表示が義務化されており、選ぶ際に塩分量を確認してみることも大切です。


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