手のひらにまで汗をかくのは多汗症?
極度の汗かきで、いつも手のひらにまで汗をかきます。これは多汗症でしょうか?
男性/20代
2021/12/21
汗のほとんどは全身にあるエクリン汗腺と呼ばれる部分から出ていて、体温や湿度調節の機能を担っています。日常生活に支障が出るほど多量の発汗があるときに、多汗症といわれます。多汗症には、全身性と局所性があり、局所性で手のひらや足の裏に多量の発汗をする場合は、掌蹠(しょうせき)多汗症と呼ばれています。
掌蹠多汗症の方は、手の汗が多いことで「書類に汗じみができる」「パソコンや携帯電話が使いにくい」などの支障や、「握手をすると相手が不快でないか気になる」など対人関係へ悪影響をきたし、苦痛を感じていることもあります。
発汗量は1日の中で変動があり、昼間に多く、ストレスや興奮などの刺激によって、起きているときは著しい汗の増加が見られます。精神性発汗とも呼ばれています。しかし、寝ている間は汗が止まっています。また、季節により差が見られ、寒いと汗が減り、蒸し暑い時期は増える傾向があります。
手は汗腺の密度が高いため、実際よりも多く汗をかいていると感じることもあります。ハンカチで常に手を拭いたりすると、さらに意識が向いて汗が増えることがあります。他のことに意識を向けたり、薄手の手袋を使ったりするなどの対処法があります。
皮膚科を受診すると、発汗が過剰に起こる原因の確認や発汗量の検査などが受けられます。症状の程度に応じて、薬物治療、イオントフォレーシス(イオン導入法)、ボトックス注射、神経ブロック、外科的治療などが行われます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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