鼻血の原因と対処法を知りたい
夏になるとよく鼻血が出ますが、出るのは右側だけです。鼻血が出るのはどんな原因がありますか。どう対処すればいいのでしょうか。
男性/20代
2021/12/21
鼻血の原因は、鼻粘膜を触るなど物理的な刺激で粘膜が傷つき出血するものから、鼻の局所的な炎症や、全身的な病気などが元となり起こるものまでさまざまです。成人や高齢者で鼻血を繰り返す場合は、高血圧など病的な原因が背景にある場合もあります。ただ、病的な異常がなく、鼻以外にも出血しやすい部位(軽い打撲で青あざができる、歯磨きのたびに出血するなど)がなければ、多くは鼻の粘膜が傷ついたために起こる鼻出血で、通常心配はいらないことがほとんどです。
鼻出血の90%以上は、鼻中隔(左右の鼻の仕切り壁)の前方にある部分、鼻に指を入れると触れる辺りから出血します。この辺りは、細かな血管がたくさんある上に粘膜が薄く、特に刺激を受けやすい部位です。繰り返し刺激を受けることで、血管が浮き上がり、少しの刺激でも出血するようになります。夏に鼻出血が起こりやすいのは、クーラーなどで鼻粘膜が乾燥したことによる影響も考えられます。
鼻出血時は、まず衣類を緩め、鼻翼を指でつまんで圧迫します。その際、喉への血液の流入を避けるために、座ってうつむいた姿勢をとってください。鼻翼を10~15分程度圧迫することで90%以上は止血します。鼻を圧迫しても15分以上止血ができない場合が、耳鼻咽喉科を受診する目安です。
対処法は、出血しているときは長時間の入浴や激しい運動を避け、飲酒も控えます。また、繰り返し鼻出血を起こす場合は、原因を明確にするため、耳鼻咽喉科医師に相談することをお勧めします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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