昇進後、休みがちな部下への対応
昇進したばかりの部下がプレッシャーからよく休むようになりました。うつ病ではと心配です。上司としてどうすべきでしょうか。

男性/50代
2021/12/21
あなたの部下が最近よく会社を休むようになったのですね。昇進した部下ということですから、期待も大きいでしょうし、大変心配されていることとお察しします。
プレッシャーで休んでしまうというのは、部下自身が話したのでしょうか。それとも状況から、あなたがそのように感じているのでしょうか。どちらにしても時間をとり、部下の話をじっくり聴いてほしいと思います。そのときに、気をつけてほしいことがいくつかあります。
まず、話を聴く場所ですが、内容がデリケートな場合もあるので、会議室などプライバシーに十分に配慮しましょう。また余裕を持った時間設定をして、きちんと話を聴くという姿勢を示します。
部下を励まそうと「自分のときはこうだった」「こうすればよい」など、よかれと思って助言をしがちですが、大切なことは、まず相手の話に耳を傾けることです。言いたいことがあっても辛抱して、まずは部下の話に口を挟まず聴いてください。アドバイスではなく、傾聴を心がけ、労いの言葉をかけてあげましょう。「がんばってきたな」「大変だったね」と部下の気持ちに寄り添ってください。
部下の話を聞いた上で課題を共有し、上司として何ができるのか、何を望んでいるのかを話し合ってみてください。少しでもプレッシャーから解放されると思います。
また「うつ病ではないか」などとは言わないようにしましょう。それが心配から出た言葉であっても、あなたは医師ではありません。「元気がない」、「顔色が悪い」、「ミスが多くなっている」などいつもと様子が違うこと、それを心配していることを伝えて受診をすすめましょう。産業医がいる場合は、面談を促すのもよいと思います。
最後に、あなた自身も一人で抱えこまないことです。上司や、産業医、保健師などの産業保健スタッフに相談しながら、部下をサポートしていけるとよいと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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