いろいろな問題が解決したのに疲労感
妻が5年前に乳がんと分かり、闘病生活に入りました。以後、仕事人間だった自分を反省し、子どもたちの世話や妻の闘病を支えてきました。仕事も手を抜くことができない状態で、公私共に必死にやってきました。幸い、妻は手術や抗がん剤などの治療が功を奏し、現在は再発もなく過ごせています。子どもたちも進学や就職をし、子育てもひと段落。仕事も今は部下たちに任せられる状況です。色々な問題が解決し、ひと息つけるはずなのですが、なぜか疲労感がとれず、気力も湧いてきません。自分が情けなく思えます。
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男性/50代
2021/12/21
公私共にいくつもの課題を背負われ、いずれも手を抜くことはなく真摯にご尽力されてこられたのだとお察しします。どの課題にも十分に責任を果たされたからこそ、現在の平穏があるのでしょう。きっとあなたは、ご家族にとっても職場の方たちにとっても、頼もしくかけがえのない存在となっているはずです。
しかし、現状に不満はないはずなのに、いつまでも疲労感があり、気力も湧かないなど、これまでにない心身の状態にさぞかし混乱され、そのうえご自身を情けなくも感じられるとのこと、大変お辛いことと思います。
ただ、何年もの間、気の抜けない緊張感を持ちつつ、集中力・気力を休むことなく駆使され、奥様の闘病などの多くの心労も重なったのですから、心身共に相当に疲労が蓄積されていてもおかしくありません。そのような状態ならば無理は禁物。しなくてはいけないことでも少し後回しにして、しっかり休養をとることをお勧めしたいと思います。背負われてきた荷を一時降ろして「気を抜く」ことや、ときには、あえて何もしないようにする「心の休息」が必要な時期のように思えます。
また、ご家族や職場の方たちは、あなたの現在の様子をとても心配されているのではないでしょうか。「疲れを癒すために少し休みたい」など、周囲の方に伝えられれば、むしろ安心され、休養をとることについて、きっと協力が得られることと思います。今後はご自身のケアも大切にしてみてはいかがでしょうか。もしお仕事や日常生活に支障がみられるようでしたら、心の疲労状態の点検と、現状に適した休養のとり方について、一度心療内科にかかられ、専門的なアドバイスを受けられることをお勧めします。
しっかり休養をとり、焦らず心身のエネルギーを充電しましょう。そうされることで、気力や意欲も回復に向かってくことでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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