Question

妊娠中…気持ちの浮き沈みが激しい

現在妊娠5カ月になります。ここ最近、気持ちの浮き沈みが激しく、いきいきと家事などをこなせる日もあれば、夫とも話すのも面倒で、一日何もしたくなく沈みがちな日もあります。この気分の浮き沈みはマタニティーブルーなのでしょうか。どう対処していけばよいのでしょう。

女性/20代

2021/12/21

Answer

妊娠5カ月とのこと。お腹もふくらみ始め、お腹の中で赤ちゃんが動く様子も伝わってくることでしょう。一般的にはつわりの症状も治まって、少し体調が落ち着く頃ですが、あなたの場合は気持ちの浮き沈みの波が大きく、うまくコントロールできない状態なのですね。


妊娠中はホルモンバランスが大きく変化し、母体にさまざまな影響を及ぼします。それは、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんもきたるべき出産・子育てへの準備をからだ全体で整えていると考えられます。ただ、それらの変化は過不足なく起きるわけではなく、意外な副産物のようなものが出ることがあります。


例えば、食べ物の好みが変わる、髪の毛が抜けやすくなる、特定の匂いに過敏に反応するようになるなど、母体と赤ちゃんを守るためのホルモンの作用が、別のところでお母さんの体調に変化をもたらすのです。気分の浮き沈みも、妊娠中や出産後、授乳中などに大きく現れることがよくあります。わけもなくイライラしたり、不安な気持ちがわくのはホルモンバランスの影響と考え、「今はそういう時期」と割り切って過ごすことも大切です。


何もしたくない時には、無理をせず、ゆっくり休むことを心がけましょう。気持ちの変化は目に見えないだけに、ご主人には理解しづらいかもしれませんね。「今日はおっくうで動けないから、ちょっと休ませてね」と言葉でもお伝えすると、ご主人への気兼ねも少し和らぐこともありますので、試してみてはいかがでしょうか。


気分の波をやり過ごすために、ご自分に合った対処法を見つけ出すことも大切です。妊娠する前は、気分がのらなかったり、落ち込みがちなとき、どのような過ごし方をされていたでしょうか。少し横になる、好きな音楽を静かに楽しむ、お風呂でゆっくりする…今できそうなことはどんなことでしょうか。ご自身でふり返ってみて、意識して取り入れてみるのもよいですね。


また、母親学級などで知り合った方と情報交換をしたり、その時いらした助産師や保健師に相談してみることで、ご自身の気持ちや状態が整理でき、安心できることもあります。あるいは気分の浮き沈みの波を記録することで、沈んだ時にどのようなきっかけがあったのか、どのような周期で浮き沈みがあるかなどをご自身で把握することができるかもしれません。気持ちのコントロールに役立ったり、家事や予定が調整しやすくなりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。


ただ、何日も気分が沈んだり、何もできないほど身体が重く感じることが続く時は、まず、かかりつけの産婦人科の医師に相談しましょう。ひとりで抱えず、周囲のサポートを得ながらお身体を大切にケアしてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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