緊張しやすく、すぐに汗をかきます

もともと緊張しやすい性格なのに、最近では電車に乗っていても大汗が出て、途中下車するほどに困っておられるのですね。とくに暑くないのに親しくない人たちに接すると、汗が吹き出してしまい、いったいどうしたらよいのかと悩む気持ちが伝わってまいります。

まず、汗をかくことのメカニズムから理解してみましょう。人は暑い所にいたり、病気で高熱が出たり、緊張すると汗をかきます。汗をかくのは、身体の中の水分を皮膚の表面に出すことで身体の中にこもる熱を放出させるためです。また、緊張すると手足に汗をかくのは、身体が「闘うか、逃げる」という臨戦モードになり、走り出した時すべらないようにするためといわれています。つまり汗は、原始の時代から人類が生き残るために受け継がれてきた自然な反応なのです。

あなたの場合で考えてみると、緊張している時やあなたをよく知らない人を目の前にする時に、汗をかくというパターンがあるようですね。そして、汗をかいてはいけないと思うほどに、焦ってよけいに汗をかいてしまう、そんな状況にあるようです。もしかすると、他人から自分がどう見られるかを過剰に心配して“緊張する・汗をかく”という悪循環に自らを追い込んでいるようにも見受けられますが、いかがでしょうか。思い当たる節があるならば、“見知らぬ人が私をどう見るか気にしない”という気持ちで過ごしてみることや、「私、汗かきな体質なんです。」と先に話して、汗を押さえ込もうと慌てなくてすむ状況を作っておくという方法も考えられます。

あなたには汗をかくことで恥ずかしい気持ちがわき起こり、余計に冷や汗をかいてしまうのかもしれません。けれども、スポーツ選手が一生懸命プレーして汗を流している姿を見ると、実にすがすがしいものだと思いませんか。汗はかいて当然のものと受け止めて、“汗かきはよくないもの”などと否定しないようにしてください。

また気持ちの持ち方のほかには、汗が目立たないような服装選びも重要です。無地の薄いグレー・ブルーなどの服は汗でぬれると色が変わって気になるものです。逆に、光沢のある白っぽい生地やレース地、柄物・深い紺・茶色などは汗の影響が少ないでしょう。素肌と上着のあいだに涼感素材の下着をつけますと、べっとり貼りつくことがなく、見た目もさわやかです。タオルやハンカチも厚手でしっかりとしたものを複数用意すると安心ですね。

あなたは、何かの病気なのかと心配されていますが、疲れやすかったり体重が減ったりと体調不良はありませんか。これを機会に体調全般をチェックすることも大事です。もし、不調を感じることがありましたら、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。そして必要ならば専門医を紹介してもらうと安心ではないでしょうか。女性だからこそ、汗が気になってしまいますが、いい汗を流して快適な一日を過ごすことを目指してくださいね。