Question

朝になると職場に行きたくなくなる

社会人になって5年目、これまで特に問題もなく順調に過ごしてきました。ただ、ここのところ毎日、朝になると職場に行きたくないという気持ちに襲われます。行かないわけにもいかないので、毎朝足を引きずるようにして出勤しますが、体もだるいし、つらいです。どうすればよいでしょうか。

男性/20代

2021/12/21

Answer

「何となくだるいし、会社休みたいなぁ・・・」と憂うつな気持ちになるのは、多くの方が経験していることでしょう。とくに休日の楽しかった、あるいはのんびり過ごした余韻を引きずりながら迎える月曜の朝は、そんな思いを抱えて出勤する方も少なくないと思います。社会人として、きちんと出勤するのは当たり前ですが、一方で「行きたくない」と、時には思ってしまうのも自然なことです。ただ、あなたの場合は、毎日それが続くようですから、本当につらいことだとお察しします。


何らかの活動をするためには、エネルギーが必要です。もちろん休養や睡眠、栄養といったエネルギーの元となるものも必要です。活動の結果、達成感や好奇心が刺激されると、そこからさらに意欲というエネルギーが生まれます。こんなふうにエネルギーは常に一定量存在しているのではなく、循環したり生成したりしながら、私たちの日々の活動を支えています。


ですので、循環がうまくいかずにエネルギーを取り出すドアが開きづらくなっていたり、最初の機動力になるエネルギーが不足していたりすると、あなたのような「行きたくないなぁ」という気持ちを抱えつつ、なけなしのエネルギーで奮闘せざるを得なくなってしまいます。


今の状態から抜け出すには、エネルギーが滞っている原因を解明することが大切です。多くの場合、心に何らかの負担が掛かっていることが挙げられます。こうして仕事への意欲を持てなくなっていることを悩みに思うあなたは、けっして仕事そのものが嫌いということではないのだと思います。うまく折り合えないのはどのようなことでしょうか。仕事量の増加・配置換え・人間関係など、何か心当たりはありませんか。もし思いつかない場合には、「何が変われば仕事に行きやすくなるのか?」ご自身に問いかけてみてください。


原因が明らかになったら、それを解消するために動き出す番です。しかし、大概のことは一人で解消できる問題ではないでしょう。仕事上のことであれば、信頼できる上司や先輩に相談し、一緒に解決のための手段を考えてもらうことをおすすめします。上司は部下の心身の健康も含めて、仕事を統括する立場の人間です。あまりかたくなに考えず、まずは話しやすい方に話をしてみてください。問題が解消されれば、エネルギーを取り出すドアは開くはずです。ドアが開けば、これまで表に出てこなかったエネルギーが顔を出し、活動力も意欲も戻ってくるのではないでしょうか。


ただし、ドアを開けてもエネルギーがない場合や、原因を解消するための力すら残っていない場合には、早急に補給する必要があります。目安としては、食欲がない、寝つけない、集中力の低下などが挙げられます。これらの症状が2週間以上続くようであれば、心療内科やメンタルクリニックを受診し、専門医の力を借りるようにしてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

うつ
だるさ
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。