仕事のことを考えると憂うつ
10年ほど同じ仕事を続けています。上の立場になりましたが、仕事の日の朝や、休日の夕方になると憂うつで息苦しくなります。また、疲れがたまっているのかじんましんがでてきており、自律神経がおかしくなっているような気がします。休日以外食欲がありません。何かの病気でしょうか。
男性/40代
2021/12/21
長きにわたり、同じ仕事を続けてこられたのですね。10年という年月の間には、世間やあなたを取り巻く環境の変化など、さまざまな変化があったのではないでしょうか。それを乗り越え、ひとつの場所で同じ仕事を続けてきたことは、あなた自身の努力があったからこそだと思います。そして、その努力や功績が評価され、上の立場に就かれたのでしょう。これはとても喜ばしいことであるとともに、新たな「変化」の時を迎えたのかもしれませんね。
「変化」というのは、異動などにともなう環境の変化だけではなく、こころのあり様も含みます。例えば、入社当初はひたすらに自分の仕事だけを見つめ、何とか実績や功績を積もうと努力を重ねてきたことかと思います。ある意味、一心不乱に目の前のことだけにまい進していればよかったのです。それが、月日を経て部下を抱える立場になったとき、自分主体であった仕事観から、会社や部署の運営を考えるという全体的視野をもっての姿勢や方向への変化を余儀なくされたのではないでしょうか。そして、部下に指導や指示を与える立場になれば、今まで以上に「責任」という文字を強く感じるようになったはずです。それがこころの変化であり、あなたを苦しめている正体のように感じました。
上の立場に就いた時期と、憂うつ感で苦しむようになった時期が重なっているか否かについては、ご相談からはわかりかねますが、症状が出る時間や曜日を考えれば、「仕事」に影響を受けていることは明らかな様子です。まずは、先に述べましたような心境の変化とともに、負担になっていることを整理されてはいかがでしょうか。例えば、上の立場として必要以上に責任を感じてはいないか、仕事上のトラブルを抱えていないか、部下の問題に悩んでいないかなど、憂うつの種を探すことが大切になります。それらを見つけることができれば、対処法も考えやすくなりますし、周囲の力を借りることができて、こころの負担を軽くすることができるでしょう。
その一方で、じんましんや自律神経の乱れなど、体に影響が出ているご様子はとても心配です。こころの疲労感は蓄積されていくと、体にも影響を及ぼし、身体不調を訴える方も少なくありません。不調を強く感じる場合には、かかりつけの医師もしくは産業医にご相談なさることをおすすめします。そこでまずは、体のメンテナンスをしましょう。体が健やかであると、気持ちも元気になれます。
いずれにしろ、あまりお一人でため込まないことが肝心です。仕事はあなた一人だけで進めるものではありません。困ったときやつらいときは、周囲に頼ることも大切にしてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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