ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
最終編集日:2022/7/29
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、受胎後に胎盤の絨毛組織から分泌される性腺刺激ホルモンで、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとも呼ばれます。通常、妊娠すると分泌されるので、hCG値は、妊娠の判断や異常妊娠(胞状奇胎や子宮外妊娠など)の診断・管理に使われます。また、21トリソミー(ダウン症候群)をもつ胎児を妊娠している場合もhCG濃度の上昇がみられることから、ダウン症候群出生前診断の検査においても使われます。
このほか、精巣がんや卵巣がん、肺がん、膵臓がん、胃がんの腫瘍マーカーとしても用いられます。本来はホルモン分泌と関係のない臓器でも、腫瘍ができるとホルモンを分泌し(異所性hCG産生腫瘍)、hCG値が基準値より高くなることがあるからです。
検査方法は診断目的により血液検査と尿検査のどちらかが選ばれます。
異常がある場合に疑われる病気など(妊娠を除く)
胞状奇胎、絨毛がん、異所性hCG産生腫瘍(精巣がん、卵巣がん、子宮がん、肺がん、膵臓がん、胃がん) など
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三
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