血液型 <妊婦健診>

最終編集日:2022/7/29

妊娠、出産、産褥の期間は出血のリスクがとても高く、大量出血で緊急に輸血が必要になることもあります。このとき事前に検査をしておくことで輸血に適切な血液をあらかじめ把握しておくことができます。
血液型にはABO型とRh型があり、妊婦がABO型ではA型、B型、O型、AB型のどれなのか、Rh型ではRh(+)とRh(-)のどちらなのかを確認する検査を行います。
日本人の多くはRh(+)で、Rh(-)はとても少なく、妊婦の血液型がRh(-)だった場合には、万一に備えて事前の輸血用血液の準備が必要になります。
また、Rh(-)の妊婦がRh(+)の胎児を妊娠することを「Rh式血液型不適合妊娠」といい、妊婦に胎児から流れ込んだ血液により抗Dという抗体がつくられ、胎児に貧血等の症状を起こす場合があります。このケースではトラブルを防ぐため適切な時期に抗D免疫グロブリンを注射する治療が必要になります。

監修

JR東京総合病院産婦人科 医長

松浦宏美

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