静脈奇形
じょうみゃくきけい

最終編集日:2022/9/20

概要

血管のなかの静脈に異常がある病気で、かつては海綿状血管腫と呼ばれていましたが、最近では静脈奇形と呼ばれるようになりました。異常をきたす静脈は細いものから太いものまで、また、皮膚の表面に近い部位のものから筋肉内に入り込んでしまうものまであり、病変の様態はさまざまです。病変が生じた部位や大きさによって治療が必要になる場合があります。

原因

静脈が拡張してこぶになったものです。

症状

皮膚の内側の深い部分に血管の異常なかたまりができるものです。こぶのように腫れ(静脈石ができ)て触れるものや、軽く押すだけで簡単につぶれるものもあります。

かたまりの色は、表面が赤いものもあれば、透けて淡い青色に見えるものもあります。

大きくなってしまった場合や筋肉内にできてしまった場合、強い痛みや重苦しさ、だるさを生じることもあります。


検査・診断

CT検査やMRI検査、超音波検査などの画像検査を行い、かたまりの内部の様子を確認します。その状態によって治療方針を決定します。

治療

手術で切除したり、硬化療法(静脈奇形の血管内に薬を注入し、異常な血管のかたまりをつぶす方法)など、かたまりのできた部位や大きさによって異なります。

セルフケア

予防

予防はできません。日常生活で気を付けることもとくにありません。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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