冬も気になる体臭のケア
最終編集日:2024/2/8
「からだのにおい」は、薄着で頻繁に汗をかく夏ばかりでなく、寒い季節でも意外と汗をかいているため、気になる場合があります。
●冬は意外と汗をかく
寒い季節は衣類を重ねて着込みがちです。さらに、オフィスや電車内などは暖房がよく利いているため、厚着をしていると意外と汗をかいてしまいます。本来、汗や皮脂は無臭ですが、皮膚にすむ常在菌がこれらをえさとして増殖。汗や皮脂に含まれるたんぱく質や脂質などを酸化させ、分解することでにおいが発生するのです。
保温性に特化した下着類では通気性が悪く、汗が蒸発しにくいケースも。蒸れがちな衣類は常在菌が増殖しやすい環境になり、その結果、嫌なにおいが発生しやすくなります。また、頻繁に汗をかく夏に比べて汗が減る冬は、その濃度が高くなりがちです。
●洗濯頻度が落ちる冬の服装
ニットなど冬物の衣類のなかには、夏のように着用するたびに洗濯しないものや、クリーニングに出さなければ洗えないものなどもあります。すると、汗や皮脂などがついたまま放置しがちになるため、衣類についた雑菌が増殖しやすくなってしまいます。
●冬は加齢臭も強くなる
寒い時期は体温を維持するために新陳代謝がより活発になります。すると、汗や皮脂の量も増えるため、より加齢臭が強くなります。加齢に伴うにおいを「加齢臭」と呼びますが、その原因はノネナールという物質です。皮脂に含まれる脂肪酸が変質することで発生し、皮膚の常在菌の影響で不快なにおいが発生します。40代以上では皮脂の分泌が増えること、脂肪酸が酸化しやすいこと、ノネナールが増加することなどにより、独特のにおいが気になるようになるのです。
●においの対策も忘れずに
におい予防と対策には生活習慣の改善が基本です。食生活を整える、ストレスをためない、禁煙や減酒、適度な運動習慣は健康だけでなく、においの改善につながります。寒い時期は運動や入浴で血行を促進し、汗をかく「汗腺機能」を高めておくことも効果的です。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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