夏のにきびを増やさないポイントは?
最終編集日:2023/8/21
にきびは、思春期から30代ごろにかけて顔や背中に見られる皮膚疾患です。皮脂が過剰に分泌されたり、毛穴の出口が詰まったりすることで発症します。にきびに悩む人の中には、夏場に悪化すると訴える人も少なくありません。
強い紫外線は肌に大きなダメージを与えるため、肌のバリア機能を弱らせ、皮脂の分泌量が増加してしまいます。さらに、エアコンの風に肌の水分が奪われてしまうことや、汗を頻繁にかくことで肌の潤いを保つために必要な皮脂まで流されてしまうことなども影響しています。
にきびは化粧品では治らないため、症状がひどいときは、皮膚科の治療をおすすめします。抗菌薬の塗り薬やビタミン剤などを使用して、肌の健康を改善させることができます。
にきびの状態により、外用薬、内服薬、レーザーを使った光治療、薬剤を肌に塗るケミカルピーリングなど、治療方法も変わります。中には自費治療の場合もあるため、医師と相談したうえで検討するとよいでしょう。
夏場ににきびを増やさないように、次のようなことに気をつけます。
●洗顔と保湿
過剰な皮脂を落として清潔を守るため、1日2回、石けんで洗顔しましょう。このとき、肌に石けんが残ることがないよう、しっかりと洗い流すことも大切です。紫外線でダメージを受けた肌には保湿が必要です。自身の肌の状態に合わせた保湿剤を使用し、乾燥には気をつけましょう。
●にきびを刺激しない
にきびを触って刺激すると炎症を助長します。汗を拭くときも、強くこすらないように心がけましょう。髪の毛が当たるだけでも、にきびには刺激になります。
●ホルモンバランスを整える
規則正しい生活や食事、しっかりとした睡眠でストレスをためないようにしましょう。暑さで寝苦しい日もありますが、睡眠不足はからだに負担となります。また、にきびと食品との関係については、まだはっきりとわかっていませんが、栄養バランスのよい食事はからだの健康を守るための基本です。夏バテで食欲が落ち気味でも、栄養不足にならないように気をつけましょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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