大人にきびがなかなか治らない
一度治った場所に、気がつくと再びにきびができてしまい、治りにくくなっています。とくにあごのあたりが治りにくいです。皮膚科に行ったほうがいいのでしょうか?
女性/30代
2022/07/23
にきびができ、あごのあたりはとくに治りにくいとのこと。くり返していらっしゃるとのことなので、セルフケアも含めにきびの対応について考えてみましょう。
にきびは、皮脂腺の数が多く、形も大きい箇所(顔や胸、背中)にできやすい、慢性的な皮膚の炎症です。ホルモンの影響で皮脂腺の活動が活発になり、肌が脂っぽくなる思春期ごろに多く発症します。発症の原因とタイミングは、以下の3つと考えられます。
・皮脂を出す皮脂腺の活動が活発になったとき
・毛穴が古い角質でふさがって皮脂の出口がなくなったとき
・にきび菌(プロピオニバクテリウムアクネス)の活動が活発になったとき
思春期や20歳を過ぎてからできるにきびは「大人にきび(思春期後ざ瘡)」として区別することがあります。発症メカニズムは思春期と同じですが、成人型は女性に多く、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣、不適切なスキンケアなどが要因となります。乾燥肌の人にも多くみられるため、保湿のケアが必要になる場合もあります。
にきびの予防とセルフケアは、洗顔が何よりも大切です。発生時には、1日2回洗顔しましょう。手に石けんや洗顔料をつけて、やさしくていねいになで洗います。にきびができた箇所やできやすい所(おでこ、ほお、口周囲など)は二度洗いが効果的です。強くこすったり、3回以上洗う必要はありません。メイクをした日は、帰宅後クレンジングで化粧を落とし、必ず洗顔料で洗顔をします。十分にすすぎをし、生え際やあごは念入りに洗うよう注意しましょう。
また、使用するスキンケアや化粧品にも注意が必要です。赤くなったにきびは、アルコールが触れると刺激で痛んだり、赤味が増すことがあるため、アルコールが含まれているものは避けましょう。化粧を控える必要はありませんが、隠す目的でファンデーションやコンシーラーを塗り重ねるのはやめましょう。油性のファンデーションは毛穴を塞いでにきびを出やすくし、クレンジングの際に皮膚をこするため、にきびの表面がただれやすくなります。ファンデーションは、さっぱりタイプのパウダー型や乳液型がおすすめです。乾燥が気になるときは保湿剤を使用しましょう。
生活習慣も重要です。ストレスの少ない、規則正しい生活を送ることが理想的です。食事に関する制限はなく、栄養のバランスが整った食事を心がけましょう。回復が遅れるため、にきびは極力触らないようにし、刺激しない髪型の工夫もしましょう。
治療薬には市販薬もありますが、成分は同じでも病院で処方される薬に比べ、濃度が低い製品が通常です。薬による副作用が起こりにくい反面、効き目を感じにくい点があります。市販薬を数日から1週間ほど使っても効き目がなかったり、悪化しているなどの場合、皮膚科医に相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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