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切れ痔が慢性化した「見張りいぼ」のケア

最終編集日:2026/5/4

排便のたびに肛門がヒリヒリと痛む、トイレットペーパーに鮮血が着く……。

便秘や下痢をきっかけに起こる裂肛(れっこう)、いわゆる「切れ痔」は決して珍しいものではありません。


硬い便を無理に出そうとして肛門の皮膚が切れてしまうだけでなく、慢性的な下痢により炎症が起こり、切れ痔が起こることもあります。

特に便秘がちな人に多く、女性にみられやすいのも特徴です。


●切れ痔による「見張りいぼ」

切れ痔を何度も繰り返して慢性化すると、裂け目周辺の皮膚が盛り上がり、突起のようなできものができることがあります。これを「見張りいぼ」と呼びます。

炎症を繰り返した結果として皮膚がふくらんだだけで、それ自体に害はほぼありませんが、時に違和感やかゆみを伴うことがあります。

治療は、塗り薬による薬物治療と経過観察が基本です。

ただし、皮膚炎を起こす、痛みや違和感が強い、見た目が気になる場合などには、外科的に切除を検討することもあります。


●「いぼ痔」との違いは?

「いぼ痔」と呼ばれる痔核(じかく)は、見張りいぼとは異なります。これは、排便時のいきみや便秘・下痢などで肛門に負担がかかり、周辺の静脈がうっ血してできる、いぼ状の腫れです。

肛門の内側、歯状線より内側にできるものを「内痔核」、外側にできるものを「外痔核」といいます。

内痔核は痛みがほとんどなく、排便時に鮮血がポタポタと出ることが特徴です。

一方、外痔核は強い痛みを伴いやすく、大きく腫れると座るのもつらくなることがあります。


見張りいぼは「皮膚のふくらみ」、いぼ痔は「血管のうっ血」と、原因もでき方も異なる点が大きな違いです。


●痔を防ぐためにできること

切れ痔や見張りいぼ、いぼ痔を防ぐために大切なのは、便通を整えること、そして排便時に肛門への負担を減らすことです。

・水分を十分にとる

・食物繊維を意識してとる

・規則正しい生活を心がける

・暴飲暴食や無理なダイエットを避ける

・長時間の座りっぱなしを避ける

・疲れやストレスをため込まない

日々の積み重ねが、肛門への負担を減らします。


軽い切れ痔であれば、市販薬で様子を見る方法もあります。

ただし、薬を使っても改善しない場合や、出血が続く、出血量が多い場合は、慢性化する前に医療機関を受診しましょう。

出血の背景には、がんなどほかの病気が隠れている可能性もあります。

肛門の悩みは受診をためらいがちですが、気になる症状があるときは肛門科、肛門外科、消化器外科などに相談しましょう。早めの対応が症状の悪化を防ぐ近道になります。


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監修

みんなの家庭の医学メディカルチーム