毎年、春になると体調を崩してしまう
毎年、冬から春へと移り変わるこの時期に、決まって体調が悪くなるような気がします。体の調子だけでなく、だるさややる気のなさなど、精神的な影響も出ているように感じます。過ごしやすい季節のはずなのに、なぜ体調が悪くなってしまうのかと首をかしげたくなります。夫や子どもたちは元気なのに、自分だけがと落ち込んでしまいます。
女性/50代
2021/12/21
一般的に「春は明るく華やぐ季節、過ごしやすくて快適」と考える人が多いのではないでしょうか。寒さの厳しい冬から、暖かい春風が吹き草花が生き生きと輝く季節を迎えているはずなのに、それと反比例するように、体調がよくない、気になる症状がある、ということでは気持ちまで滅入ってしまいますね。なぜ、この季節に不調を感じてしまうのかを考えてみましょう。
この季節は「三寒四温」という言葉通り、寒くなったり暖かくなったりをくり返し、ようやく春を迎えるという気候の特性があります。日ごとに起こる寒暖の差に、なかなか体調がついていかないことが、さまざまな不調の原因の1つになるようです。また、花粉症などの春特有の疾患や紫外線の急激な増加など、注意すべき点もあり、春が思いもよらず厄介な季節であることがわかります。
春は自然だけでなく、人間の世界でもさまざまな変化が起こる季節です。卒業・入学・就職・異動・転居など、春に多いこのような環境の変化は人に大きな期待を抱かせると同時に、強いストレスを与えるものです。いわゆる「5月病」といわれる症状は、この季節特有の不調を表す特有なものであり、「季節性うつ病」の一種とする考え方もあります。
人は変化に対して、早く適応しようと、ついつい焦りがちになるものですが、急激な変化ほど、精神的なストレスも大きくなります。この季節に毎年経験するストレスがかかる出来事、あるいは今年だけの特別な変化はありませんでしたか? たとえば、今まで交友のあった人との別れ、新しい出会い、それに伴う送別会や歓迎会なども含め、いつもの年より多くのエネルギーを使わなかったでしょうか?
特に初めて参加する会や未体験の行事などは、大きな緊張を伴うものです。また、自分だけではなく、ご主人の転勤やお子さまの進学など、家族には毎年何かしらの変化が起こるものです。知らず知らずのうちに、エネルギーを消耗しているかもしれません。
とはいえ、変化は新しい発見、期待や喜びを生み出すものでもあります。環境の変化に対しては、少しずつ心と体を慣らしていくことが大切です。気候には逆らわず、日常の変化にも「焦らずゆっくり」の気持ちで適応していきましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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