Question

口頭でのコミュニケーションが苦手

自分の声や滑舌はあまりよくないと自覚しています。そのことを意識するようになった学生時代からずっと、口頭でのコミュニケーションに苦手意識があります。また、会話を避けてきたせいか、しゃべること自体も得意ではなくなってしまい、なにか説明するときも順序立ててうまく説明することができません。仕事の上でも困ることが多いので、改善したいです。

男性/20代

2021/12/21

Answer

誰しも、人からよく思われたいと無意識に思うものです。学生の頃、声や滑舌に自信がなかったあなたは、相手にもそう思われるのではと想像し、人との会話を避けてきたのかもしれませんね。若い頃はとくに、人からの評価に敏感な時期ですので、ついつい苦手なことを回避してしまうという場面もあったことでしょう。しかしながら、過去は過去です。今現在、改善したいという前向きな気持ちをもっておられるあなたこそが、未来のあなたにつながっているのです。どうぞ、今のお気持ちを忘れずに、これまでは苦手だったものを、これからはあなたが、さらに自分の理想に近づくための原動力に変えていってくださいね。


あなたは、今すぐにでもその苦手意識を克服することができます。というと大げさかもしれませんが、まずは、ご自身の苦手意識を手放し、現状をありのままに受け入れることから始めましょう。あなたは、人としゃべることに慣れていないだけであって、実はそれが苦手でも得意でもないのです。なぜなら、あなたが「人としゃべることが苦手」と評価をしているのは、あなた自身なのですから。あなたは、「自分はしゃべるのが苦手」という考え方を、「もっとうまく話せるようになりたい」という考えに置き換えることもできるのです。


実際に、「声や滑舌が悪い」ことと、「順序立てて説明ができない」こととの間に、直接的な因果関係はありません。あなたが、うまく説明できないという感覚は、苦手意識ゆえに人との会話を避けるという行動パターンによって、つくり出されてきたものです。ですから、状況を変えてゆくためには、この行動パターンを変えていけばよいのです。つまり、たとえ苦手意識があっても、人と会話をするという行動を選択していくのです。苦手だからといってその状況を避けるのではなく、うまくいってもいかなくても、とにかく目標に向かって、コツコツとチャレンジを続けていくことが大切です。『千里の道も一歩から』と言いますが、あなたは今まさに、そのスタートラインに立とうとしているのです。


まずは、うまくやろう、という気持ちを捨てるようにしましょう。むしろ、いきなり上手にできなくて当たり前、という心構えの方がよいのかもしれません。人は生まれながらに話す術を備えているのではなく、これまで育ってきた環境、経験によって、知らずしらずのうちにそれを培ってきています。逆の言い方をすれば、技術は経験を積むことでしか、上達しないものだと心得なければなりません。アナウンサーなど、人前で話すプロでさえ、裏では猛練習をし、緊張せずに話せるようになるために相応の場数を踏んでいるはずです。最近ではビジネスマン向けに、発声や発音から、話し方のレッスンを行うスクールなどもあり、関心を集めているようです。


自分を変えることは、とても勇気のいることです。しかしながら、その新しい一歩が、自分にとってどれだけ価値のある一歩かをあらためて考えてみてください。そして、新しい場所、コミュニティーに積極的に出ていき、どんどん人と話し、新しい自分を試してみてください。また、プレゼンテーションやコミュニケーション力を高めるための記事、書籍、セミナーなども世に溢れていますので、そのようなものも利用し、積極的に実践するのもよいと思います。


思い通りにいかず、余計に落ち込む時もあるかもしれませんが、結果だけを求めるのではなく、目標に向かってがんばっている自分も認め、ねぎらってあげることも忘れないでくださいね。どんな一歩であれ、その一歩の積み重ねすべてが、あなたを成長させてくれているのですから。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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