子どもの陰嚢が薄っぺらなのは「移動精巣」? 

男性/30代
2025/12/30

6歳の子どもの陰嚢が薄っぺらなことに気づきました。さわってみたところ、睾丸が上のほうにあるようなのですが、「移動精巣」という状態でしょうか。成長とともに改善していくのでしょうか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

精巣(睾丸)は、胎児の頃に腹腔内(腎臓付近)でつくられ、それが徐々に鼠径部(足のつけ根の下腹部)へと下降して、生まれる頃に陰嚢(いんのう)に到達します。「移動精巣」は、精巣が陰嚢から上に移動しやすくなっている状態をいいます。精巣が陰嚢内にとどまる時間が短いと、陰嚢が張らず、薄っぺらく見えることがあります。とくに痛みなどの自覚症状はありません。 

「移動精巣」の原因として考えられているのは、精巣の下降は正常に行われたものの、妊娠後期の陰嚢への固定が弱いことです。また、もうひとつの原因として、精巣を守ろうとする防御反射である精巣挙筋反射が過剰なことがあげられます。精巣は、刺激や寒さ、怖い思いをしたときなどに上のほうに移動しやすくなり、この反射が強いと精巣が動きやすく、鼠径部まで引き上がることがあります。


「移動精巣」は、思春期(男児の場合は、10~14歳頃)前には精巣が陰嚢内に固定されることが多いため、定期的に様子をみる経過観察が基本となります。

一方、鼠径部や腹腔内に精巣がとどまる「停留精巣」との鑑別がむずかしい場合や、年齢が進んでも精巣が挙上した状態でとどまることが多い場合などは、手術が検討されることもあります。


入眠中や入浴時などの緊張がとれた状態で陰嚢に精巣(睾丸)が下降していれば心配はないので、よく観察されることをおすすめします。精巣が陰嚢内にとどまる時間が短い、左右差が気になるなど、不安な状況がありましたら、かかりつけ医もしくは小児科を受診して相談されるとよいでしょう。



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