仕事を任されることへのプレッシャー

指示に従って業務を行っていた立場から、仕事を先導する立場に変化するとなれば、慣れないことや初めて行うことも多く出てくるでしょう。それだけでもプレッシャーを感じると思いますが、さらに周囲の人から激励されると、なおさら気が重くなってしまいますね。睡眠にも支障が出始めているようですので、そのつらさはあなたにとって、とても大きなものであると感じましました。

今あなたに起こっているのは、業務内容が変わったり、責任が重くなったりといった、職場での環境の変化です。人間にとって、あらゆる環境の変化は大きなストレスの要因となりますので、そのことでストレスを感じたり、心身に影響を受けたりするのは、誰にとっても自然で通常の反応です。また、新しいことにチャレンジするときに、不安を感じるのも誰にでもあることです。家でも仕事のことをいろいろと考えてしまうのは、あなたの責任感の強さの表れでもあるかもしれません。

ただ、眠れないほど考えてしまう状態は、日常生活にも支障をきたしてしまいますので、まずは不安に思っている事柄をすべて具体的に書き出してみるのはいかがでしょうか。それを、何らかの準備や対処をすることで軽減される不安と、どうにもできそうにない不安に分類します。対処できそうな事柄については、情報収集したり、上司や先輩などに相談したりしながら取り組んでいきましょう。どうにもできそうにない事柄については、考えても仕方がないと思うようにして、いったん保留にしておきましょう。

あなたはこれまで社会人として、さまざまな経験を積んできたことでしょう。以前にも、仕事を進める上で、プレッシャーや不安を感じたこともあったと思います。あなたが今まででいちばん大変だったときのことを振り返ってみてください。そのときは、どのようにして乗り越えましたか。また、それに取り組むことで、どのような結果が得られたでしょうか。過去にうまくいった対処法は、今後もうまくいく可能性がありますし、乗り越えたという実績自体があなたの自信にもなるでしょう。これらのことを明確にすることで、気持ちや状況が整理され、少し前向きになれるかもしれません。

そして、仕事のあとや休日には、少しでもいいので、仕事のことを考えないようにする時間を意識してつくりましょう。ゆっくりお風呂に入る、好きな音楽を聴く、本を読む、運動や趣味に没頭するなど、そのときどきの自分の状態に合わせて、疲れているときにはリラックスできることを、元気がある時には活動的なことを、取り入れてみてください。リラックスやストレス発散の時間には、「今」のことだけに意識を集中すると、ストレスのない状態をつくることができます。

それでも、もし眠れない状態が2週間以上続いたり、それによって日中の活動にも支障が出たりするようであれば、心療内科やメンタルクリニック等で専門医に相談することをお勧めします。できそうなものから実践してみてください。周囲の人のサポートも得ながら、少しでも楽な気持ちでプロジェクトに取り組めるといいですね。