単身赴任から帰ってきたら家族がバラバラに
7年間の単身赴任後、久しぶりに自宅に帰ってきました。しかし、妻はキッチンに、息子たちはそれぞれの部屋にこもり、家族での会話がありません。赴任中もときどきは帰っていたものの、家族の仲がこんなに冷えきっていたとは思いもよらず、ショックを受けています。自分になにかできることがあったのではないかと、悔やまれます。
男性/40代
2023/04/21
7年間の単身赴任を経て、再び家族と一緒に生活できるようになったのですね。ほっとする気持ちがあるいっぽうで、日常生活や職場での環境も大きく変化していることでしょう。しばらくは強いストレスがかかる時期と考え、自分自身のケアを忘れないようにしてください。
家族にとっても、7年という長期間、父親不在での生活ができあがっていて、久しぶりに家族そろっての生活が再開したことは、大きな変化です。家族も、どのように振る舞ったらよいのか、戸惑っているのではないかと想像されます。7年間の時間の流れは、ご相談者にとっても大きなものだったと思いますが、息子さんたちにとっても、成長期の大切な時期と重なっていたことが推察されます。もし、7年前に幼稚園児や小学生だったとしたら、中学生や高校生といった思春期を迎えているのではないでしょうか。
もしそうなら、何でも親に話したり相談したりする時期を卒業して、友人や先輩、先生といった、家族以外の人たちとの関係の中で、親とは違う自分の価値観を見つけつつあることでしょう。そのために、ときには親の考えや意見に強い抵抗を示す、反抗期にさしかかっていると考えられます。あなた自身の思春期を振り返ると、思い当たることがあるかもしれませんね。
この時期は、体や心の成長がアンバランスな状態で、中学校や高校の受験などが重なることもあり、息子さんたちが、さまざまな悩みをかかえている可能性も考えられます。それに対して、母親である奥さんも、どう対処してよいか戸惑っているということも、あるかもしれません。
こんな時は、まずは、あなたのパートナーである奥さんと二人の時間をつくって、7年間のブランクを埋めていくことから始めてはいかがでしょうか。7年間の息子さんたちの成長や、あなたが不在の間に家族が経験したことなど、これまで時間がなくて聞けなかったことを、奥さんからじっくり聞けるとよいと思います。そのときに、今の状況がどうあれ、長い年月にわたり、家事や子育てや仕事など、一人で多くを担ってきた奥さんへ感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。また、あなたの7年間の仕事での取り組み、生活、苦労や家族への思いなども、奥さんに聞いてもらうとよいでしょう。
今の家族の状況を理解したり、奥さんの苦労や悩みを共有してもらったりすることで、奥さんや息子さんたちからの信頼を取り戻し、あなたが今後家族の中で果たしていく役割を、見つけていくことができるのではないかと思います。焦って一人で頑張らず、奥さんと一緒に、じっくり取り組んでいってください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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