空気が乾燥すると手がカサカサに…対処の方法は?
冬になって空気が乾燥してくると、手がカサカサになってかゆくなるのが悩みです。よい対処法を教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
手荒れの原因は、洗剤類など化学的刺激のほか、温度差などの物理的刺激、手指をよく使うことによる機械的刺激によって生じます。とくに空気が乾燥する季節は、手荒れを起こしやすくなります。
手荒れを防ぐための、一般的なセルフケアをご紹介します。
●手を濡れたまま放置しない
濡れた状態が長くなるほど肌のバリア機能が落ちていくため、手を洗った後はできるだけ早く水分を拭きとります。ゴシゴシこすると刺激になるので「押さえるように」拭きとるのがポイントです。その後、速やかにハンドクリームなどを塗って保湿しましょう。
●水仕事は手袋で守る
水や洗剤に絶えず触れていると、皮膚表面の皮脂と水分が失われ、手荒れが起こりやすくなります。水仕事をするときは、手袋(ゴムやビニール製のものなど)を着用します。手袋の中で手が蒸れてしまう場合は、綿の手袋をした上に重ねるとよいでしょう。
●就寝時にも保湿を
就寝時はハンドクリームなどでしっかりと保湿し、綿の手袋で保護するのがおすすめです。眠りながらつい手をかいてしまうのを防ぎ、塗った保湿剤を保持する効果があります。
●食べ物でケア
肌の細胞をつくる材料になるたんぱく質、肌を健やかに保つビタミンB2、コラーゲンをつくるサポートをしてくれるビタミンC、乾燥を防ぐビタミンA、血流促進に効果的なビタミンEなどを意識してとるとよいでしょう。
上記のようなセルフケアを行っても改善しない場合は、皮膚科を受診し、適切な治療を受けられることをおすすめします。
治療は、多くの場合、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や保湿剤が使われます。おもな保湿薬として、ヘパリン軟膏、尿素が配合されているクリームや軟膏、ビタミンが配合されている軟膏などが処方されます。

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