顔のにきびの原因は？予防法はあるの？

にきび（尋常性ざ瘡）は、毛穴に皮脂が詰まり、そこに皮膚常在菌であるアクネ菌が増殖して炎症を起こす皮膚疾患です。はじめは毛穴に皮脂が詰まった面皰（めんぽう：毛穴に皮脂が詰まった状態）ですが、炎症が進むと皮膚が赤く盛り上がったり(紅色丘疹)、膿をもった発疹(膿疱)ができたりします。

にきびのおもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、皮脂の過剰分泌、毛穴出口の角化、細菌の繁殖です。ほかには遺伝子、年齢、食事、ストレス、化粧品などが発症にかかわります。具体的には以下のとおりです。

●ホルモンバランスの変化

思春期や月経周期などで男性ホルモンの影響が強まると皮脂分泌が増えます。

●皮脂の過剰分泌と毛穴出口の角化

皮脂が多いと毛穴が詰まりやすくなり、炎症のきっかけになります。

●細菌の繁殖

毛穴に詰まった皮脂を栄養にアクネ菌が増え、炎症を悪化させます。

●その他

遺伝、ストレス、睡眠不足、食生活、化粧品の使用なども関与します。

予防のためには、まずは生活習慣を整えることが大切です。ストレスや睡眠不足を軽減し、1日3食、栄養バランスのよい食事をとるように心がけましょう。洗顔は泡でやさしく行い、過剰な洗浄や摩擦は避けます。洗顔後は保湿をしっかり行いましょう。また、にきびの悪化を防ぐよう、毛穴を詰まりやすくする化粧品などは避けるようにすることも大切です。