Question

占いに依存してしまい、やめられない

占いに行くのが趣味なのですが、最近は2~3日に1回は行かないと不安です。仕事や恋愛の悩みなどは、友人にも話しますが、不安は消えません。1回で1万円くらいは使ってしまうので、お金がかかって困っています。自分でもやめなくてはと思うのですが、やめられません。

女性/30代

2021/12/21

Answer

星占いや、血液型占い、神社のおみくじなど、私たちはさまざまな機会にふと占いを目にして、何となく気になってチェックしたり、読んでしまったりするのは、よくあることですね。趣味の範囲で気軽に楽しみながら、気分を明るくしたり、気持ちの切り替えに役立てたりできているようであれば、セルフケアのひとつと考えても差し支えないでしょう。


「占いに行かないと不安でしかたない」「1回で1万円もかかる占いに、2~3日に1回は行ってしまう」「占いにかかる費用によって、経済的に支障が出ているにもかかわらず、やめたくてもやめられない」という状況は、占いに依存していると考えられ、とても心配です。


しかし、あなたが今の状況を自覚してご相談くださったことは、とても大切な気づきです。ぜひこの機会を、現状を変えていく転換点にしてください。


依存症、あるいはその一歩手前という状況に陥っていると、「仕事や家事などの日常生活に支障が出る」「家族や友だちづきあいなど、人間関係の悪化が見られる」「占いにより、経済的負担やトラブルが増す」といったデメリットが出てくることが考えられますが、あなたの場合は、いかがでしょうか。


人は何かを決断するときに、よりよい選択をするため、必要な情報を収集したり、自分をよく知る信頼できる人に意見を求めたりしながら、悩み、考え、選ぶという過程を踏んでいきます。そのことを通して、さまざまな気づきや学びを得たり、経験を積むことにより少しずつ成長を重ねてきます。占いに頼ることで、そうした機会を失ってしまっているとしたら、とても残念なことではないでしょうか。


占いに依存しないためには、依存している今の状況を自覚し、認めることが大きな第一歩です。まずは、無料のものに絞ったり、占いのアプリ・サイト・電話番号をできるだけ削除したりしてはいかがでしょうか。そして、占い以外の趣味を持ち、毎日の生活のリズムを整えるなど、環境を変えていく工夫も必要となるでしょう。


また心構えとして、自分で考えて決める(選ぶ)癖をつけるようにしましょう。食事や服装選びなどの、小さなことから始めてみます。そして、自分で決めた(選んだ)ことでうまくいったことを日々書き留めたり、人に話したりするなどして、自分自身を認められるとよいでしょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信を高めていけるといいですね。


こうした工夫を重ねても、自分だけではどうしても占いへの依存から抜け出すことがむずかしい場合には、精神科・心療内科などの医療機関、あるいは心の専門家であるカウンセラーに相談するという方法もあります。頼れるサポートのひとつと考え、必要な際には、相談を検討してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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