脳疲労で感情のコントロールができない
慢性的な脳疲労を自覚しています。そのせいか、いつもイライラしていて家族に怒りをぶつけてしまったり、仕事でも冷静な判断ができないことがあります。脳疲労を自分で改善するためには、どうしたらよいのでしょうか。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
過労やストレス、睡眠不足などが続き、脳が疲れてしまった状態を「脳疲労」と呼びます。
脳疲労は、脳の前側にある前頭葉という部分の機能が低下すると起こるといわれています。前頭葉では、情報処理や、感情や理性のコントロールなどが行われています。
脳疲労を示す状態には、「以前できていたことができない」「物事の判断がしにくくなった」「一度にたくさんのことを言われると混乱する」「イライラして周囲の人にあたってしまう」などがあります。
一般的に、脳の疲労が続くと、うつ状態に移行しやすいと考えられています。そのため、脳疲労に気づいたら、早く対処することが重要です。
脳疲労の回復に必要なのは、脳の負担を軽減するための休養、睡眠、リラクゼーションなどです。ただし、休息が大切であっても、ひたすら眠り続けるのはよくありません。毎朝起きる時間を一定にし、日中はあえて活動して体温を上げ、夜はぐっすり眠るといったように、生活リズムを整えるよう毎日同じリズムで生活することがポイントです。
また、ヨガやウォーキングなど、からだに適度な負荷がかかる活動も有効です。
さらに、仕事や家庭などの心配事を考えない時間をつくりましょう。「今、ここ」に意識を集中させるマインドフルネスを取り入れてみるのもおすすめです。
自身の生活に取り入れられる方法で、脳の疲労を溜めないよう心がけましょう。
以上のような対処をしても症状が改善しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
心療内科では心身両面の診断・治療を専門的に行います。心療内科の受診に抵抗があるようでしたら、内科を受診し、今後の対処の方法を含めて相談されるのもよいでしょう。

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