職場で怒鳴る人、香水のきつい人がストレス
職場で、人前で部下を怒鳴る人がいて、そのたびに嫌な気持ちになり、ストレスになっています。また、香水をつけていてにおいがきつい人も。どちらのストレスも聞こえてくるし、におってくるので、自分ではなかなか避けられません。どうしたら波風立てずにかわせるでしょうか。
女性/20代
2021/12/21
効率よく、気持ちよく仕事を進めていくためにも、職場の環境を整えていくのは、とても大切なことですね。職場環境と一言で言っても、空調や机・パソコン機器の配置、椅子の座り心地などの設備面から、同じ空間で仕事をする人たちから受ける有形無形の影響など、さまざまな要素があります。仕事に集中しているときに怒鳴り声が響いたり、強い香水のにおいが漂ってきたりすることにストレスを感じるのは、きっとあなただけではないはずです。
人前で部下を怒鳴りつける行為が日常的に繰り返されているなら、パワーハラスメントに該当する行為といえます。怒鳴られている本人にとってはもちろん、意識的にしろ、無意識的にしろ、周りに聞こえる状態で怒鳴ることによって、職場全体にもさまざまな悪影響が生じていると推測されます。また、においの問題についても、スメルハラスメントという言葉が一般的に知られるようになってきていることから、不快と感じる人もいるのだという意識は、少しずつ広まってきていることでしょう。
しかしながら、感じ方は人それぞれ。職場のほかの人がどう感じているのかについても、気になりますね。周囲と波風を立てずに解決できるなら、それに越したことはないと考えるのも、無理もないと思います。
まずは、怒鳴り声の問題について考えてみましょう。あなただけでなく、同じ職場のほかの人も聞いたり、目撃したりしていることなので、まずは、同僚や先輩方がどのように感じているのかを聞いてみて、同じように感じている人がいたら問題を共有してみてはいかがでしょうか。怒鳴る人はあなたの上司ではないと見受けられましたので、あなた自身の上司や、その上の上司などで話しやすい人に相談してみてもよいでしょう。他にも同じように感じている人がいれば、複数人で相談すると説得力が増します。
怒鳴られている本人が、体調を崩したり、悩んでいたりという様子が見られる場合には、本人自身が誰かに相談をしたほうがいいかもしれません。怒鳴っている上司本人には、「やめてください」と伝えにくいでしょうから、職場内の産業保健スタッフやハラスメント相談窓口などに相談するとよいでしょう。
次に、においの問題についてですが、①本人が自分では気づきにくく、②人によってにおいの感じ方が違い、③誰がどのように本人に伝えればいいのか、④伝え方によっては注意をした側のハラスメントと受け取られる可能性もある、と繊細な側面を多々含んでいます。周りの人が困っていることを伝えても本人が楽観的に受け止めてくれる性格だったり、本人と何でも言い合える関係性ができていたりする場合を除いては、本人に直接伝えるのは避けたほうがよいかもしれません。
本人と接触する頻度や時間、席の配置などの環境にもよりますが、なるべく波風を立てないようにするならば、会議などでは離れて座る、距離を取れない場合はマスクをするなど、自分で工夫できることは試してみましょう。そのにおいによって業務に支障が出たり、気分や体調が悪くなったりという影響まで出ているなら、上司、あるいは人事・総務部、産業保健スタッフなどに相談して、対策を考えてもらう必要があります。
においや騒音などの問題は、誰もが気づかないうちに加害者になりうるおそれがあり、一人ひとりが「もしかしたら周囲の人に迷惑をかけているかもしれない」という配慮と心配りをすることも、必要かもしれません。職場の全員がこうした意識を持ち、協力して取り組むルールにしていけたらよいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。