Question

2人目の子どもを期待されて気が重い

5歳になる息子が甘えん坊で、そのため保育園の先生や母から「弟か妹がいたらしっかりするわよ。2人目はどうなの」と言われます。妊活してやっと授かった息子で、仕事にもようやく復帰して毎日悪戦苦闘しているのに、このうえ2人目を期待されるなんて、正直つらいです。

女性/30代

2021/12/21

Answer

息子さんの育児や毎日の家事に加えて、仕事にも復帰され、一人で何役もこなさなければならない忙しい日々を送っておられるのですね。そんななか、保育園の先生に加えて、お母さんにまで「2人目はどうなの?」と言われてしまったとのこと。あなたの大変な状況をわかってもらえず、また妊活中の苦労も思い出されて、いっそうつらく感じられたのではないかとお察しします。


ひと昔前に比べれば、子どもを持つか持たないか、いつ、何人産むかなどについては、個人の自由という考え方が一般的になってきています。とはいえ、結婚したら「子どもはまだ?」、1人目ができたら「2人目はいつ?」と声をかけることに、無頓着で悪気のない人たちが少なからずいることは否定できません。健康面や経済面など、人に話せないさまざまな理由で妊娠を迷っていたり、子どもを望んでいてもなかなか恵まれなかったりする人たちがいることへの想像力や気配りは、誰にでもできることではないのかもしれませんね。


少子化の問題が大きくクローズアップされている現代においては、一人っ子家庭には世間の風当たりが強く感じられることも、少なからずあるでしょう。しかしながら、本来子どもについては、ご夫婦で決めていけばよいことだと思います。つらく感じる時には、あなたの気持ちをご主人に聞いてもらったり、これからの子育てや働き方について、お互いの考えや気持ちを、率直に話し合っておいたりできるといいですね。


もちろん、話し合って決めたからといって、そのとおりにいかないこともあります。「子どもは授かりもの」といいますが、不妊治療が日々進歩して選択肢が増えている現在においても、そのことに変わりはないように感じます。妊活という言葉が示すように、選択肢が増えたぶん、心理的、社会的、経済的な負担が大きく、悩みも深くなってきているとも言えます。


また、「2人目はどうなの?」という言葉を聞き流せず、つらさを感じてしまう背景には、もしかしたら、あなた自身のなかにも迷いや焦りがあって、今は考えたくないという気持ちがあるのかもしれません。生物学的に、妊娠しやすい年齢には限界があるのも事実です。だから早く産んだほうがいいということではなく、そうした事実を踏まえたうえで、あなたとご家族を本当に心配してくれる人たちのアドバイスに耳を傾けながら、納得のいく選択ができるよう、主体的に考えていくことが、後悔を少なくし前向きに生きていくことにつながっていくように感じます。


正解はひとつではないけれど、真剣に悩んで話し合って、たどり着いた結論であれば、それをあなたの正解にしていけるのではないかと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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