緊張性気胸の症状とは?

2025/09/15
自然気胸と診断され、経過観察となりました。気をつけないと進行して緊張性気胸になる可能性もあると聞いたのですが、緊張性気胸とはどういう状況でどんな症状が現れるのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
胸壁と肺との間にある空間を胸腔といいます。肺のなかの空気がこの胸腔に漏れて、肺が縮んでしまった状態を気胸と呼びます。外傷などが原因で発症することもありますが、もっとも多いのが明確な原因がなく発症するもので、それが自然気胸です。緊張性気胸とは、その漏れてしまった空気が胸腔内で増加して、肺や心血管を圧迫している状態をいいます。
緊張性気胸の初期には、胸痛、息切れのほか、心拍数が増加し、呼吸が速くなります。胸腔内に空気がたまりつづけると、気胸を起こしていない反対側の肺も強く圧迫されるようになり、めまいや呼吸困難、血圧低下が生じるほか、頸部の静脈がふくれ上がることもあります。さらに進行するとショック状態になるなど重篤な状態に陥ることもあります。
一般的な緊張性気胸の治療は、胸腔内にたまった空気を抜く胸腔ドレナージが行われます。空気の漏れが続く場合や再発をくり返す場合は、空気が漏れている部分を取り除く手術が必要になることもあります。
ご相談者の場合、経過観察とのことですので、主治医の指示に従って定期的な受診を継続してください。胸痛や息切れなどの症状がある場合は、早めに受診されるようおすすめします。


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