子どもの斜視。手術以外の治療法は？

斜視は、ものを見ようとするとき、両方の目の黒目の向きがそろっていない（右目と左目の視線が同じ方向を向いていない）状態を指します。片方の目が内側を向くものを内斜視、外側を向くものを外斜視、上を向くものを上斜視、下を向くものを下斜視と呼びます。

斜視の原因は、眼球を動かす筋肉や神経の異常、遠視、目の病気、脳の病気など多岐にわたり、原因によって治療法は異なります。

一般的に、手術以外の治療としては、斜視の状態や程度にあった眼鏡の使用、薬物療法（目の筋肉が原因の場合）、両眼視機能を向上させる視能訓練などがあります。斜視の状態・程度、原因、患者さんの年齢、併発している目の症状（遠視や弱視、眼振など）を全体的に考慮して、治療法を選択します。また、視力を温存するために、治療のタイミングを見極めて行うことも重要です。

まずは眼科を受診して、斜視の原因を特定し、治療について医師とよく相談されることをおすすめします。