五十肩の痛みが続く。治療のときの受診先は?

男性/50代
2025/09/04

五十肩に悩まされています。着替えをしたり、高いところに手を伸ばそうとしたりすると、肩関節に激痛が走ることが続いています。治療したいのですが、整骨院に行くよりも整形外科を受診したほうがいいのでしょうか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

原因が明確でない肩関節の炎症を総称して肩関節周囲炎といいます。いわゆる「五十肩」とも呼ばれており、40代以降にとくに多くみられます。多くは自然に回復しますが、改善には時間がかかります。自然に治癒することが多いとはいえ、腱の断裂や肩の関節の変形、頸椎の疾患、神経性の疾患、骨腫瘍、石灰沈着性腱板炎など、肩関節周囲炎以外の病気を見逃さないためには、整形外科を受診して診察を受けることをおすすめします。


一般的に、整形外科では医師が、骨・関節・筋肉・腱・手足の神経・脊椎などの診察、X線検査やMRI検査などの結果をもとに、症状や状況にあわせて内服薬、注射、リハビリテーションなどによる治療を行います。

一方で、接骨院・整骨院では柔道整復師が、打撲や捻挫の治療、骨折や脱臼の応急処置、冷・温罨法(あんぽう)、マッサージなどの施術を行います。骨折、脱臼、打撲および捻挫は健康保険の対象ですが、単なる肩こりや筋肉疲労などに対する施術、リラックスや疾病予防を目的としたマッサージなどは健康保険の対象にはなりません。


痛みの原因によって治療法が異なるため、適切な治療につなげるためにも、まずは整形外科への受診がすすめられます。診断結果を踏まえて、今後、整形外科などの医療機関で治療を続けるか、接骨院・整骨院の施術を受けて対処するかなどを医師に相談されるとよいでしょう。


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