長時間立っているとかかとが痛いのは足底筋膜炎?

男性/40代
2025/07/15

1週間ほど前から、長時間立っていると、かかとが痛みます。ネットで調べてみたところ、足底筋膜炎という病気に症状が似ているようです。病院へ行くべきでしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

一般的に、長引く足の裏の痛みを起こす疾患として、もっとも患者数が多いのは、足底筋膜炎(足底腱膜炎)です。これは足の裏にある足底腱膜が炎症を起こす病気です。足底筋膜は、かかとから足の指5本それぞれの付け根まで扇状に広がる薄い腱膜で、足にかかる衝撃をバネのように吸収する役割をしています。足底筋膜炎は、この足底筋膜に過度な衝撃がくり返し加わり、炎症を起こしている状態です。足底筋膜の中央部分は硬い線維からなる腱膜で、筋膜炎の病変はその部分、とくにかかとの骨の前辺りに多くみられることから「足底腱膜炎」とも呼ばれます。

典型的な症状は、起床直後や歩き始めに、かかとの足底側に生じる痛みです。長時間歩いたり立ったりすると痛みが強くなるため、痛みがあるときはできるだけ安静にすることが大切です。

とくに治療をしなくても、1年ほどで自然に痛みは軽くなることがほとんどですが、痛みが強い場合は治療を行います。


症状が続き、日常生活に支障をきたすようでしたら、整形外科を受診して相談されることをおすすめします。

状況をよく理解してもらうためにも、受診の際には「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。



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