妊活したいという妻に、意見が違うことをどう伝えればいいか
妻が30代半ばをすぎてから「妊活したい」と言うようになりました。結婚当初から今までは、子どもをもつことに対する話題もなく、私自身は子どもをもつ考えがないので、今になって言われても……と戸惑っています。男性も検査を受けなくてはいけないとのことで、検査を受けたくないし、今はその時間も惜しいほど忙しいのです。それを妻に伝えるべきか、伝えたらどうなるかと考えると、家に帰ってからもくつろげません。

男性/30代
2021/12/21
結婚当初から、これまでの結婚生活の中で、子どもをもつことについて、話題がなかったとのことですが、それにはどのような理由があったのでしょうか。
以前に話し合って、夫婦ともに子どもをもたないということで、意見が一致していたのか。それとも、お互いに仕事や趣味などに忙しく、子どもをもつか、もたないかについて話し合う必要性を感じないできたのか。もしかしたら奥さんは、いつの時点からか子どもをもちたいという思いがありながらも、あなたの様子から自分の気持ちを伝えられないまま、今に至ってしまったということは考えられないでしょうか。
あなたは奥さんの希望について、「今さらそんなことを言われても」と戸惑っているとのことですが、夫婦にとって、子どもをもつかもたないかは一方の意見や気持ちだけで決められるものではなく、あなたが話しづらいと感じているとしても、二人でしっかりと向き合って話し合うことが必要と思われます。
夫婦にとって子どもをもつかもたないか、そのことにきちんと向き合えるかどうかは、今後の人生においてとても大きな分岐点になると考えられます。それは、夫婦で子どもを産んで育てる選択をする・しないという現実的な変化だけではありません。夫婦の信頼関係をどう築いていくのか、今後も起きてくるさまざまな課題に直面したときに、二人でどのように乗り越えていけるかということにもつながるのではないでしょうか。
今は検査の時間も惜しいほど忙しいのだとしたら、まずはそのことを奥さんにきちんと伝えましょう。ただし、一生のパートナーである奥さんとの話し合いの時間は、決して惜しまないでください。妊娠・出産にはタイムリミットがあります。30代後半の奥さんにとって、妊活は、今話し合うべき最優先事項だと思われます。そしてそれは、パートナーであるあなたにとっても同じでしょう。
まずは奥さんの話にしっかり耳を傾けてください。妊活に関して知らないことがあったら、一緒に調べて知る努力をしましょう。そのうえでご自身の考えや気持ちを伝え、二人で時間をかけて何度も話し合っていきましょう。ちょっと大げさだと感じられるかもしれませんが、子どもをもつかもたないかという問題と同じくらい、あるいはそれ以上に、この問題への向き合い方が今後の夫婦の行く末を左右するといっても過言ではありません。これから先に後悔しないためにも、ぜひ腹をくくって向き合っていただきたいと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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