Question

復職予定だが以前のように働けるか不安

病気療養のための3カ月間の休職を経て、職場復帰を控えています。休職中、同僚や上司は温かい言葉をかけてくれ、自分も早く復帰して働きたいと思っていました。でも、いざ復職となると、ちゃんとやっていけるかどうか不安でたまりません。先日までは、また仕事ができるのが楽しみで復帰を心待ちにしていましたが、その日が近づくにつれてどんどん不安になり、気分も沈みがちです。どうすれば気持ちを切り替えて前向きになれるでしょうか。

男性/30代

2021/12/21

Answer

3カ月間、療養のため休職し、職場復帰が間近に迫っているとのこと。まずは、仕事ができるまでに体調が回復したのは、とてもよかったですね。休職中はさまざまな思いや葛藤があったのではないかとお察ししますが、それらを乗り越え、しっかりと心身を休めることができたため、今の状態につながっているのだと思います。


休職してからも上司や同僚とはやりとりがあり、温かい言葉をかけてもらっているのですね。職場でよい人間関係を築けているのは、復職するにあたっても大変心強いことと思います。しかし、復職する日が近づくにつれ、不安が増して気分も沈みがちになっているとのこと。少しでも気持ちが落ち着くように、復職までの準備について考えてみたいと思います。


復職したあかつきにはバリバリと仕事をこなし、休んでいた分を取り戻したい、また、周囲の人たちにもきちんと仕事ができている様子を見せ、安心してもらいたい、という気持ちがあるかもしれません。そういった思いがあるのは自然なことですが、気負いすぎたり、最初から高い目標を設定したりすると、自分にプレッシャーをかけて無理をする状況につながりやすくなります。最初は毎日通勤するだけでも疲れるでしょうから、しばらくは、業務量や仕事にかけるエネルギーは、本来のあなたの7~8割程度を目標にして、目の前のことをひとつずつ、着実にこなしていくことだけを考えましょう。


休職となった経緯はわかりませんが、この機会に、今後の仕事のあり方について考えてみてはいかがでしょうか。仕事の量や内容、勤務時間、仕事の進め方、職場でのコミュニケーション、息抜きやストレス発散の仕方、ワークライフバランスなどについて、今までの状況を振り返ってみましょう。復職の決定までに、主治医の先生や職場とも相談してきたことと思いますが、不安な点などがまだ残っていれば、よく相談して具体的な見通しをつけてから復帰するようにしてくださいね。


また、復職にあたってご自身で準備をしていることはありますか。病気療養中に体力が落ちていると思われますので、復帰後の最初の目標は、「毎日通勤して、決められた時間を職場で過ごすこと」になります。そのためには、通勤の練習やシミュレーションをしてみることが大切です。ウォーキングをする、近くの図書館に行って一定の時間を過ごす、復職後と同じ時間帯・同じ移動手段で会社の近くまで行くなど、無理のない範囲で毎日外出してみましょう。少しずつ負荷をかけることで、どの程度の活動をしたら疲れるのかを自分で把握することができますし、無理なくできたときには自信にもつながると思います。適宜、主治医の先生に相談しながら準備していきましょう。


復職を目前にして不安を感じるのは当然ですし、不安があることにより慎重になれるというプラスの面もありますから、不安はそのまま脇に置いておき、目の前のことに取り組んでいきましょう。復職後は、期待や希望、充実感などがもてる一方で、知らないうちに肩に力が入り、久しぶりの人間関係や職場環境による疲れも生じるでしょう。無理をしないよう、うまくブレーキをかけながら、少しずつ慣れるようにしてくださいね。今のあなたに合った、新しい働き方を見つけていけるよう願っています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

不安
復職
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。