血栓性静脈炎の治療…湿布と鎮痛剤だけで大丈夫？

血栓性静脈炎は、からだの表面にある表在静脈に血栓を生じ、炎症を伴った状態です。炎症を起こした静脈に沿って皮膚が赤く腫れ、痛みます。触ると圧痛を認める場合やコリコリとした硬いものが触れます。

下肢静脈瘤との合併や、ケガなどで静脈が損傷されることで発症することが多いと言われています。

血栓性静脈炎の治療は、症状の緩和、重症化や合併症の予防、再発予防を目的として行います。一般的な治療方法は、湿布や消炎鎮痛剤を使用して痛みや炎症を抑え、安静にします。併せて、弾性ストッキングや弾性包帯の着用による圧迫療法を行うこともあるようです。これらの治療を行うことで、通常は1～2週間ほどで軽快すると言われています。

そのほか、感染の所見や疑いがある場合には抗菌薬を使用し、重症化や合併症の発症リスクが高い場合には、抗凝固薬を使用することもあるようです。

治療中は、定期的な経過観察が必要です。症状や血栓の状態によって、治療方法を検討していきますので、主治医の指示に従って受診し、不安な点は主治医に相談されることをおすすめします。