帯状疱疹に何度もかかることはある？

帯状疱疹は、子どものときになった水痘（水ぼうそう）のウイルスが神経節にひそんでいて、加齢や疲労、ストレスなどが原因で免疫低下が起こると再活性化して発症します。

帯状疱疹に一度かかると、ウイルスに対する強い抗体ができますので、直後(１年以内)に再発することはほとんどありません。ただし、からだの免疫力や抵抗力が非常に低下してしまうと、 数年後に再発する場合もあります。

例えば、がんや持病の影響、加齢、疲労、ストレス、かぜや新型コロナウイルスに感染されたあとなどに免疫力が低下してしまうと、再発の可能性は高まります。

なお、体内にはウイルスに対する抗体をつくるしくみが残っていますので、再発しても軽症で済むことがほとんどです。中には再発をくり返す人もいますが、症状の強さはだんだんと弱くなっていきます。

日ごろから、帯状疱疹にならないよう、バランスのとれた食事、適度な運動、睡眠などに気をつけ、体調管理を心がけるとよいでしょう。また帯状疱疹の予防には、ワクチン接種も有効です。対象は、好発年齢である50歳以上です。