転職した会社で休憩もなく働かされて不調に

休憩時間や残業などに関する労働環境の過酷さに、体調にも影響が出てきているのですね。入社前に職場環境を知ることができればよいのですが、実際に入社してみて、現状にとても驚いたのではないかとお察しします。

休憩も取れないということですが、一日のうちで仕事に集中できる時間は限られていると思います。そういった状況が続くことで、ミスが増えたり、同じ仕事でもふだん以上に時間がかかったりと、本来の能力を発揮できなくなる可能性も高まります。上司は、あなたが休憩時間もなく仕事をしていることを把握しているのでしょうか。

そもそも休憩時間に関しては、労働基準法で定められています。使用者は、労働者に対して、労働時間が6時間を超えて8時間以内の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩時間を、労働時間の途中に与えなければなりません。あなたの雇用形態や就業時間などの詳細はわかりかねますが、あなたが休憩時間を取れない状況で仕事を続けていることをすぐに上司や人事担当者に伝えた上で、休憩時間に関する会社の定めについても確認する必要があると思います。

また、現在あなたが抱えている仕事量と、実際にこなせる量とのバランスが取れていない状態だと思われますので、どうしたら休憩時間が取れるようになるのかも含めて上司に相談し、仕事量を調整してもらうことをおすすめします。会社は、従業員がその生命、身体等の安全（心身の健康を含む）を保ちつつ業務を遂行できるよう、必要な配慮をすべきとされています。また、従業員が働きやすく働きがいのある職場を作ることで、従業員の意欲や生産性が高まり、その結果、会社の利益の向上にも繋がります。そのため、管理職にとって、部下が困っていることなどの相談に乗ることは、大切な業務のひとつでもあります。もし上司に相談をしても負担が大きい状況が変わらないようなら、さらに上の上司や人事担当者、職場内のコンプライアンス窓口などに相談されることをおすすめします。

体のだるさや生理痛もひどいとあり、とても心配です。医療機関には相談していますか。体調不良によって日常生活や仕事に支障が出ていたり、つらい状況がさらに続いたりする場合は、かかりつけの内科や婦人科などの受診を検討してください。心身が健康であることが第一ですから、体調が悪い時には仕事を休むなどして、決して無理をしないようにしてくださいね。さらに、あなたの職場には、産業医や保健師などの産業保健スタッフはいますか。産業保健スタッフは、従業員の心身の健康を守る役割がありますので、あなたの今の体調や今後の働き方などについて、相談に応じてくれるはずです。相談先のひとつとして、ぜひ心に留めておいてくださいね。