Question

テキパキした同僚との差を感じて自信喪失

同僚がとてもテキパキと仕事をこなすタイプで、上司や周囲からも一目おかれています。私自身は慎重派でおっとりしているといわれるので、この部署では自分は必要とされていないのではないか、その同僚よりも自分は劣っているのではと、最近は仕事への自信がなくなってきています。

女性/20代

2024/01/23

Answer

「自分は必要とされていないのではないか」と感じるのはとてもつらいことですね。自信がなくなって、今までできていたこともできなくなるなどの悪循環に陥っていないか心配です。テキパキと仕事をこなし、上司や周りから一目おかれている同僚と「慎重派でおっとりしている」といわれるご相談者とは、タイプが違うようです。その違いをご自身は「差」と考え、優劣で捉えているのですね。


「慎重派でおっとりしている」というのは、あくまでも特徴を表した言葉であって、その言葉自体が価値を含んでいるわけではなく、状況によって長所にも短所にもなり得ます。確かに、仕事の処理速度が求められる職場であれば、その点では同僚に劣るのかもしれません。しかし、仕事の処理速度という1つの側面だけを比較し、その部署で必要とされていないと結論づけるのは、少々飛躍しているように感じられます。ましてや人間としての優劣を論じられるようなことではないと思いますが、いかがでしょうか。


自分とほかの人を比較してしまったり、それによってさまざまな感情がわいたりするのは、人間として誰にでもある自然なことで、よく理解できます。ただ、同僚と自分を比べることでつらい気持ちにしかならないのであれば「人と比べるのは意味のないこと」と捉え、同僚と自分を比べないように心がけてはいかがでしょうか。そして、ご自身にも同僚にはないかもしれない長所があるはずです。「慎重派でおっとりしている」という言葉から「仕事をミスなく堅実に遂行できる」「物事を注意深く進めることができる」といった長所を想像しました。ほかにも、ご相談者が考える自分の長所を思いつく限り書き出して自分のよい面をみるように意識しましょう。


また、同僚を意識してしまうご自身の気持ちの裏側には「もっと成長したい」「自分を高めたい」という向上心もあるのかもしれません。そのため、同僚を自分との比較による優劣の観点からみるのではなく「テキパキと仕事をこなす人」のモデルとしてみるのも1つの方法です。同僚の仕事の進め方などで参考になると思う点があれば、それをご自分なりのやり方にアレンジして、取り入れてみることもできるのではないでしょうか。それでご自身の仕事が進めやすくなったり、少しでも成果が上がったりするようなら、同僚の存在をプラスに生かせるかもしれませんね。

実は、他者との違いを認め、自身の存在を受け入れていくことはアイデンティティの確立につながるとても大切なことです。自分がとらわれている考えに気付き、ほかの視点や可能性を探ってみることで、自分のよさにも目を向け、自分らしさを受け入れていけるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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