Question
りんご病は大人にも感染するの?
りんご病に感染する子どもが増えていると聞きました。大人にも感染するのでしょうか?
女性/20代
2024/12/09
Answer
りんご病とは、伝染性紅斑のことを言います。ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染を原因とし、両頬がりんごのように赤くなることから、「りんご病」と呼ばれています。
学校・幼稚園・保育園などで流行しやすく、2歳~12歳の子どもが主な感染者となっていますが、大人でも感染することがあります。
りんご病の症状は、両頬の紅斑が現れた後、からだや手足に網目状の発疹がみられ、1週間ほどで消失します。両頬の紅斑が現れる7~10日ほど前には、微熱や咳、鼻水などのかぜ症状がみられることもあり、この時期にウイルスが体外に排出される量が最も多くなります。両頬に紅斑が出た時点で、ほぼ感染力は消えているとされています。
大人が感染した場合、これらの症状に加え、関節痛や頭痛がみられることもあるようです。関節炎の症状は、通常は1~2週間ほどで自然治癒すると言われていますが、時には数カ月間続く場合もあるようです。
また、妊婦が感染した場合には、胎盤を通して胎児へ感染する可能性があります。まれに胎児の異常や流産などを引き起こす可能性もありますので、特に注意が必要です。
一方で感染者の約1/4の人は感染しても症状が何も現れず、「不顕性感染」と言われています。
りんご病は飛沫や接触により感染します。こまめな手洗い・うがいやマスク装着などの感染予防策を、日頃から行うようにしましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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