Question

腰からももにかけての強い痛みの原因がわからない

腰やももの裏に強い痛みが出るようになり、歩くことはもちろん安静にしていてもきつい状態です。整形外科で検査を受けたところ、軽度の臼蓋形成不全はあるが、骨や椎間板などに大きな異常はないといわれました。強い痛みの原因がわからず、困っています。仕事上、重い物を運ぶことも多いのですが、しばらく休んだほうがよいでしょうか?

女性/30代

2024/08/08

Answer

臼蓋形成不全は、股関節の「臼蓋(寛骨臼)」と呼ばれる骨盤側のくぼみの形成が不十分で浅いため、そこに収まる球状の「大腿骨頭」を十分に覆うことができない状態となる疾病で、先天的なケースも多くみられますが、原因がわからない場合もあります。


臼蓋形成不全と診断された場合には、負担を減らしていく方法を検討するのが一般的です。今回のケースでは、臼蓋形成不全が原因で症状が起こっているのかどうか判断することは難しいです。ただ、ほかの所見がないことから、どのようなときに痛みが強くなるのか、また軽くなるのかなどをよく観察していただき、悪化させないように工夫して過ごすことをおすすめします。


仕事は重い物を運ぶことが多いとのことなので、からだに痛みがあると負荷がかかり、症状が悪くなったり、回復を妨げたりする原因にもなると思われます。この点について、主治医への相談がまだでしたら早めに相談してください。


一般的には、現在のような強い痛みなどの症状がある場合は、できるだけ安静に過ごすことが回復への近道となります。しばらく休職するか、一時的に軽作業への配置転換を希望することも検討してみてはいかがでしょうか。職場の上司に相談するのはもちろん、医師に診断書などを書いてもらう、または職場に健康管理を担う産業医や保健師がいるなら相談をしてもよいでしょう。


症状が改善してきたら、筋肉を鍛えていくことをおすすめします。

ただし、無理に過度な運動をすると、かえって症状が悪化することもあるため、医師に相談をしながら、慎重に取り組んでいくとよいでしょう。


そのほかのポイントとして、生活面では、中腰、同じ姿勢を長く保つこと、悪い姿勢には十分気をつけましょう。座っているときは、腰のそり返りを防ぐ姿勢を保ち、寝るときは横向きになって股関節と膝関節を曲げる、あおむけ寝のときは下肢の下にクッションなどを置く、腹ばいや、やわらかい布団・ベッドは避けるようにしましょう。

鎮痛剤や湿布薬は、炎症を抑え、痛みを和らげるので、病院から処方された鎮痛剤や湿布薬も上手に活用するとよいでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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