仕事に支障が出るほどの眠気

睡眠をとっていても一日中眠気に襲われ、お困りなのですね。

日中の眠気のピークは午後1～3時までの時間帯に訪れますが、女性の場合、月経（生理）前や月経中など月経周期によっても日中の眠気を強く感じたり、夜の眠りが浅くなったりなど、一時的な眠りのトラブルが起こることもあります。そのほか、心配事や精神的なストレスが強いときに睡眠の質が保たれないことが原因の場合もあります。

睡眠時間は確保できているのに急な眠気や居眠りに襲われる原因には、「睡眠の質」に問題がある場合があります。就寝前の飲酒やカフェインの摂取、光や騒音などの眠りを浅くしてしまう要因を避け、室温、寝具などを調整して、質の良い、気持ちいい睡眠をとるよう心がけてみましょう。

1日中パソコンをみる業務についていらっしゃるということで、可能であれば席の移動や立位での作業を試されてもいいでしょう。同じ姿勢を長時間保ち続けることのないよう、1時間に1回程は席を離れ、肩や首を回す、伸ばすなどして血流を改善し、筋肉の緊張を緩めることをおすすめします。

睡眠の時間や質、生活環境やストレスなどに特に問題がないにもかかわらず、日中の強い眠気が毎日のように続く場合には、過眠症や睡眠時無呼吸症候群といった生理的なもの以外の原因がないかを確認するためにも、睡眠外来や心療内科、精神科へのご相談をおすすめいたします。原因や対処方法、治療法などがわかれば、気持ちも落ち着いて前向きになれると思われます。