コンプレックスの強い性格を直したい
高校卒業を機に上京して就職し、最初は都会生活を楽しめていました。しかし、友だちや同僚は大卒ばかりで、いい仕事に就き、高収入な人が多いうえに東京出身なので、高卒で地方出身の自分と比べてしまい、大きなコンプレックスを感じています。卑屈になってしまう自分も嫌で、この考え方を直したいのですが、どうすればよいでしょうか?
女性/30代
2023/09/02
高校卒業後に就職したということで、少なくとも10年以上、東京で仕事を続けてこられたのですね。新しい環境の中、初めは大変なことも多かったと思いますが、今は生活にも慣れ、周りを見渡す余裕もあるのだと思います。だからこそ、周りの人たちとの違いに目が行き、それがコンプレックスにつながっているようですね。
どんなに優れた人でも、コンプレックスがまったくない人はいないのではないでしょうか。誰しも、自分と他人の違うところを比較して、落ち込んだり、卑屈になったりすることはあります。とくに、学歴や収入、出身地などにコンプレックスを感じる人は多いので、ご相談者の気持ちもとてもよくわかります。
まず、コンプレックスに感じているところを「変えられないもの」と「変えられるかもしれないもの」に分けてみましょう。例えば、出身地など過去のことは、今から変えることはできません。変えられないものについて悩み続けるのではなく、自分を形作っている大切な一部として受け入れることを選んだほうが、少し気持ちが楽になると思います。一方で「変えられるかもしれないもの」については、それを乗り越えようとする向上心や活力により、ステップアップにつながる可能性もあります。ご自身の中で「こうなりたい」という理想があるなら、それに近づくために、今からできることを探して取り組んでみるのもよいでしょう。
また、自分ではコンプレックスだと思っていた部分が、ほかの人からみると長所や魅力に映ることは少なくありません。例えば、東京出身の人から見ると、地方出身の人が、自然豊かなところで育ったことや方言があることなどについて、魅力的に感じることがあります。また、ご相談者のように、大卒の同僚たちと肩を並べて働いているのは、それだけ努力をして優秀であることだと思うので、ご相談者にコンプレックスを感じる人がいるかもしれません。お互いに、自分にないものに惹かれるということなのでしょう。実はコンプレックスは、自分のよいところの裏返しでもあると考えてみると、少し視野が広がるのではないでしょうか。
これからも人とかかわり続ける限り、少なからずコンプレックスを抱くことはあるでしょう。ある意味それは、とても人間らしい感情ともいえます。ただ、そこだけにとらわれると、過度に卑屈になったり自信を失ったりして、本来の自分らしさを見失い、力を発揮できなくなってしまいかねません。
自分と異なる環境の友人が多いのは、幅広い人間関係を築いている証拠でもあります。あこがれの生活をご自身の力で手に入れ、頑張ってきたことは、とてもすばらしいことです。歩んできた道に自信を持って、自分らしい輝き方を探っていってくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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