Question

自分のルールにこだわりすぎて疲れる

昔から「こうあるべき」という考え方に縛られ、人生がうまくいかないと感じています。この仕事はこうやるべき、上司はこうあるべきなど、自分の中でルールがあり、それに沿っていないと自分や周りの人にイライラしてしまいます。私生活で恋人に「こういうときはこうしてくれるのが当然」と思いがちで、相手にすぐ愛想を尽かされてしまいます。こうした自分を変えるには、どうしたらよいのでしょうか?

女性/20代

2021/12/21

Answer

「こうあるべき」という物事のとらえ方や考え方のクセは、誰の中にも多かれ少なかれあるものだと思います。こうあるべきと思うおかげで、個々人が理想に向かって成長したり、世の中がよいと思われる方向に変化したり、高度な文明社会が築かれていったり、というメリットもあると考えられます。

ただし、こうあるべきと思うことでイライラすることが多く、対人関係がうまくいかない、本来やりたいと思っていることを遂行できないなどのデメリットもあるでしょう。そういった場合は、もう少し柔軟に考えたり、場合によってはルール自体を見直したりしたほうがよいかもしれませんね。


例えば、こうあるべきという言葉を「こうあるに越したことはない」「こんなふうだったらいいな」といった言葉に置き換えるのも、柔軟に考えるための1つの方法ですが、いかがでしょうか。

また、ご相談者が他人から、こうあるべきとその人のルールを押し付けられたとき、どう感じますか。たいがいは何となく自分の領域を侵されたような感じがして、不快な気持ちになるものです。他者に自分の考えやルールを押し付けるのは、他者の領域を侵すことであり「他者の領域は侵すべきではない」という暗黙の共通ルールから外れているように思いますが、いかがでしょうか。


他者の領域を侵さないためには、どんなに身近な人でも自分とはまったく別の人間で、個々の基準や思いを持ち、それらは1つの物差しで比較できるようなものではないということを深く理解しておく必要があるでしょう。もちろん、ご自分やほかの人が、それぞれどんな基準や思いを持っていても自由で、それをお互いに伝え合って妥協点を探っていく作業が必要なときもあるでしょう。でも、ご自身のこうあるべきを、ほかの人が受け入れたり実行したりするかどうかは、その人が決めることで、ご相談者がその人の思いや行動を変えることはできないのです。


もし、そんなことはわかっているけれど、自分では止められず苦しい、そんな自分を責めてしまう、社会に適応するのが難しい、精神的に不安定になっているという場合には、カウンセラーや専門医(精神科医)などの専門家に相談されるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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