トコジラミの症状は？

新型コロナが５類感染症に移行し、人の移動が広がったことで、トコジラミが海外から日本に持ち込まれる機会が増え、日本国内でも被害や相談件数が増えています。

トコジラミは、ナンキンムシとも呼ばれるカメムシの仲間です。成虫は褐色で、5～8mmほどの大きさで、丸くて平らでとても薄い体型をしています。人や動物の血液を栄養源とし、夜寝ている間に吸血されることが多いと言われています。

トコジラミは、手足や首などの肌が露出しているところを刺します。刺されると、強いかゆみや腫れ、発赤などのアレルギー症状が現れます。刺されてから症状が出るまでには時間がかかることもあり、長期にわたって刺されると、かゆみを感じなくなる方もいるようです。

一般的には市販のかゆみ止め等で対処されることが多いようですが、症状が重度の場合には早めに皮膚科を受診したほうがよいでしょう。

トコジラミは、暗くて暖かい狭い場所を好みます。ベッドの隙間や裏、カーテンの折り目、電化製品の裏や内部などに生息していることが多いようです。トコジラミが家庭内に発生する原因として、レジャー施設や旅行先での持ち物への混入や、衣服への付着があげられます。帰宅したら、荷物や衣服を確認しましょう。

トコジラミを発見した場合、早めに駆除したほうがよいと言われていますが、一般的な殺虫剤を使用すると生息範囲が拡大してしまうこともあるようです。万が一、トコジラミを発見した場合には、お住いの地域の保健所に相談するとよいでしょう。