CK(クレアチンキナーゼ)の数値が突然上昇
脂質異常症で定期的に通院しています。定期の血液検査で、これまでは基準値だったCK(クレアチンキナーゼ)の数値が300以上と上限を大きく超えてしまいました。最近、ジムに通い始めたのですが、その影響は考えられますか?
男性/40代
2024/06/25
CK(クレアチンキナーゼ CPK)は、筋肉や脳などに多く含まれる酵素で、筋肉や脳などの組織に問題があると数値が上がることがあります。またほかの検査と合わせて病気の診断の補助的な役割を果たしています。
筋肉は全身にあり、病気以外にもCKが高くなることはよくあるため、この値だけをみて病気の有無を判断することは、まずありません。
病気以外にこの数値が高くなる要因は、筋肉注射を受けたあと、ウォーキングなどの運動を行ったあと、飲酒、薬の服用など、さまざまな可能性が考えられます。 筋肉量の多い男性の方が女性よりも高く、また若い人も高くなる傾向があります。また、基準値にも幅があり、おおむね50~200U/Lあたりの範囲としていることが多いようです。
CKの値が突然300を超えたということですが、筋力トレーニングなど筋肉を刺激するような運動をした影響も考えられ、この数値のみで病気の判断をすることはないと思います。主治医としても、今回のような生活の影響を受けやすい検査は、1回の検査結果だけで病気の判断をするのは難しく、継続的に経過をみていかないとわからないこともあると思われます。
特に指示がなく、体調もいつもと変わらないというのであれば、これまで通り、定期的に通院・検査を行い、数値の変化を確認していくとよいと考えます。
もし、心配な症状や判断の難しいような症状が出てくるようなら、受診日を待たずに、かかりつけの医療機関に相談してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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