暑い日は水やお茶よりもスポーツドリンクがよい?
熱中症予防のためには、水分をとることが大切といわれていますが、運動をするときや暑い日に外出するときなどには、水やお茶よりスポーツドリンクのほうがよいですか。
男性/30代
2021/12/21
運動をすると体温調整のために汗をかくので、水分補給が欠かせません。とくに暑い時期は、熱中症予防のためにも、十分な水分補給が必要です。汗をかくと、水分だけでなくミネラルも失われますので、長時間の運動で大量の汗をかくような場合は、ミネラルの補給も必要になります。
市販のスポーツドリンクには、水分やミネラルのほか、糖質も含まれています。これは、運動量が多くて大量の汗をかき、エネルギーも多く消費する運動選手を想定して製造されているからです。そのため、運動量が多くない人が多量にとると、エネルギーをとりすぎる可能性があるので注意が必要。ちなみに、製品にもよりますが、500mLのスポーツドリンクのエネルギー量は約100kcalです。
運動選手でなくても、長時間の運動で大量の汗をかくとき、暑い中での運動で脱水や熱中症が心配なときは、100mLあたり40~80mgのナトリウムを含む飲料(水1リットルに1~2gの食塩を入れた濃度)を30分に1回程度とることが望ましいとされています。スポーツドリンクは、一般的にこの程度のナトリウムを含みますので、上手に利用しましょう。
散歩やウォーキングなどの軽い運動を1時間程度行う程度であれば、ミネラルや糖分を補給する必要性は低いため、冷えた水やお茶で問題ないでしょう。暑い時期の外出も同様です。水やお茶でよいので、こまめに水分をとりましょう。
なお、熱中症は朝食や昼食をとっていなかった人に多いといわれます。食事からも必要な水分の半分近くをとっていますので、食事を抜かないことも熱中症予防のためには大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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