終わったことにくよくよしてしまう
車をぶつけてしまったのと同じタイミングでスマートフォンも壊れてしまいました。出費が痛いのは確かですが、たまたまタイミングが悪かったと考えればよいものの、何かもっと悪いことが起きるのではないかと考えて、そのことにこだわってしまう自分がいます。
男性/30代
2021/12/21
悪いことが重なると誰でも落ち込むものですが、ご相談者は、その後もなかなか気持ちが切り替えられずに、不安な思いを引きずってしまうタイプなのかもしれませんね。いわゆるネガティブ思考ともいえますが、ネガティブであるというのは決して悪いことばかりではありません。
ご相談者は今回のような出来事があった後は、しばらくは慎重に行動をして、いろいろなことに注意深く対応するのではないでしょうか。そのおかげで、さらなる事故を防げたり、小さな異変を早めに察知して対処できたりしているかもしれません。
車をぶつけてしまったのは、日ごろの疲れの蓄積などがあり、注意力が散漫になっていたことが原因と考えることができます。その場合、その出来事をすぐに忘れてしまうよりは、気にすることで、心身を休めたり、無理な行動を控えたりすることにつながるのではないでしょうか。
そう考えると、悪い出来事をある程度気にして、気をつけながら生活していくことは、ある意味、自分の身を守る行動ともいえます。ただ、その度合いが強すぎると、苦しくなるので、ほどよいところで切り替えていけるとよいですね。そこで、気持ちを上手に切り替えるための方法として、物事の捉え方を少し広げてみてはどうでしょうか。
確かに、車をぶつけるのも携帯電話が壊れるのも、愉快ではない出来事です。しかし、少し見方を変えると、車をぶつけても命に関わらなくてよかった、スマートフォンはこの機会に最新の機種に変えてみようなどと、プラスの側面がみえてくる場合もあります。もちろん、そう考えても、よい出来事に変わるわけではありませんが、少しでも前向きに捉えることによって、気持ちが切り替えやすくなることはあると思います。
人は「もっと悪いことが起こるのでは」と考えていると、何か出来事が起こったときに、無意識にその悪い側面だけをみて「やはり悪いことが起こった」と捉えがちです。例えば「道に迷って」「人に助けられて」「目的地に着いた」という一連の出来事があった場合、悪い側面だけを見ていると、「道に迷った」という部分だけがクローズアップされ、悪い出来事として記憶されてしまいます。
しかし、反対に「よいことが起こるかも」と考えていれば「人に助けられて」「目的地に着いた」というよい側面のほうに焦点があたります。つまり、同じ出来事であっても、心の持ちようによって、受け止め方が変わることがあるのです。
そのため「次はよいことが起こるかも」と考えるようにしてみると、自然と物事のよい側面にも目を向けられるようになると思います。そういった考え方を少しずつ身につけていくことで、ネガティブ思考から抜け出していけるのではないでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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